雨の日に拾われた猫の話

2006年初夏、しとしと降る雨の夜に拾われた二匹の子猫。
リツとコトと名付けられOL一人との同居生活が始まった。

ねこに内緒で御蔵島旅行 その3

2012-09-20 23:36:32 | 日常のこと
ということで、翌日の朝4:00に起床。
とるものもとりあえず、荷物だけ持って脆弱な船着き場へ向かう。





             夜明け前に降ったスコールで虹がかかる





防波堤のない船着き場。
時折テトラポットを越えて波がしぶきをあげる。
船着き場が濡れていると船は接岸しない。
だが、雨が降っていたせいで船着き場は濡れている。
雨で濡れているのか、波が乗り越えて濡れているのか、区別がつかない。
100名程の乗船待ち客が固唾をのんで海を見つめる。

待つこと20分。

船が突如視界に入ってきた。
でもまだ油断できない。
接岸を試みた結果、あきらめて三宅島に向かってしまうこともあるからだ。
船から岸へロープが投げられ、固定されるまでは乗船できるかわからない。

ロープが投げられた!

その瞬間、宿のお兄さんが「急いで船乗って!」と私たちを追い払った。
本当は追い払ったんじゃなくて、船が接岸している時間がとっても短いから
乗り遅れないようにという心遣いなんだけど、とにかく私たちは投げつけるように
お礼を言って船に向かってダッシュ!!
他の船待ちの人たちもダッシュで船に向かう。
ぎりぎりのところで乗船(6:00)
すんでのところで、「漁船で三宅島まで移動」を逃れることができた。ばんざーい!

船に乗って甲板から島を見たら、もう離岸していて太陽が昇っていた。




                                    ↓御蔵島






そこからはゆっくりと時間が流れ、することがない船の上ではのんびりと過ごした。
まずは甲板に毛布を敷いて本拠地を作り、船の食堂に向かう。
食堂はランチタイムしかやってないけど、テーブルについて自動販売機のおにぎりを買う。

お腹が満たされたところで、本拠地の甲板に戻り、第1回お昼寝タイム(まだ7:00)。

船内の探検をしたり、風に飛ばされそうになりながらトランプを試みたり(結局途中であきらめた)
しているうちに、八丈島に到着(9:00)。





                  ↓八丈島 底土港






八丈島では、1時間ほど停泊し、ユニックがコンテナの積み下ろしをするところをじっくりと眺めた。
港で働く人たちはきびきびしていて動きに無駄がなく、頼もしい。
やはりここも波が高く、











防波堤の向こうから波が見え隠れ。
船が大きく揺れる中コンテナと人の積載終了。


海の上では、海鳥とトビウオが水面近くを飛ぶのを眺めたり、
たまに見かける船を眺めたりする以外にすることがなく、第2回お昼寝。。。

目が覚めたら遠くに御蔵島が見えた。
さぁ、接岸するのか?しないのか?
もし接岸したら、朝食と2本目のドルフィンスイムをあきらめ損。
ドキドキしながら島を見つめていると、船の航海士さんが双眼鏡を持ってやってきて、
船着き場に波がかぶっている様子を見せてくれた。
双眼鏡でやっと見える船着き場は濡れていて、時折波をかぶっている。
その結果、御蔵島を遠くに見たままスルー。

朝便に乗るという選択は間違っていなかった。ばんざーい!





                   ↓三宅島 三池港






まもなく三宅島に到着(14:00)
またユニックとコンテナの積み下ろしと働く人をじっくり見学。
三宅島ではロードバイクのイベントがあったらしく、ムキムキの人たちが大勢マイバイクを持って乗船。
やはり三宅島は大きく、人も多い。
一時にぎやかになった船内。
しかし、またすることがなくなったので第3回お昼寝。











さすがにお昼寝にも飽きたころ、太陽が西側に傾き始めた。
と同時に浦賀水道に進入。
推進速度がぐっと落ち、右手に房総半島、左手に三浦半島が見え始める。
夕日に向かって無事帰れたことを感謝し、ビールで乾杯。











富士山に沈む夕日。




                ↓レインボーブリッジ






日没から3時間。
都内の見なれた夜景が見えてきた。

長かったような短かったような、やっぱり短かった御蔵島の旅は、2日前に見た夜景が出迎えてくれて終了。
竹芝桟橋到着(20:30)

総乗船時間、25.5時間(ドルフィンスイム用のボート含む)。
御蔵島滞在時間、きっかり24時間。
イルカ目撃時間20分程度。

家に帰ってリツコトに揉まれ、あんなに昼寝したのに夜もぐっすりねむりましたとさ。



おしまい















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