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子供虐待事件を見る度、親になることを「資格制」にするべきだと思うことがあります。
虐待する親は、虐待する親から生まれ、その連鎖を断ち切る事は不可能に近い事は分かっています。
「親に成ってはいけない人格者」が居る事も、サイコパスが遺伝するのも「厳然たる事実」だからです。
虐待を受ける事で「子どもの脳は委縮する」
それも、夫婦喧嘩を見るだけで、本人が虐待を受けない場合でもだから、恐ろしすぎます。
あんまり仲が悪い親は、さっさと離婚して、子供が安心できる状態を作り上げるのが第一です。
これを読めば、それが理解出来ることでしょう!
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友田 明美(ともだ・あけみ)
小児精神科医
1987年、熊本大学医学部医学研究科修了。医学博士。同大学大学院小児発達学分野准教授を経て、 2011年6月より福井大学子どものこころの発達研究センター教授。同大学医学部附属病院子どものこころ診療部部長兼任。2009~2011年、および2017年4月より日米科学技術協力事業「脳研究」分野グループ共同研究 日本側代表者を務める。著書に『新版 いやされない傷 児童虐待と傷ついていく脳』(診断と治療社)などがある。
この30年、わたしは小児精神科医として、脳科学の側面から子どもの脳の発達に関する臨床研究を続けてきた。その結果、「チャイルド・マルトリートメント(不適切な養育)」によって、子どもの脳機能に悪影響がおよんだとき、生来的な要因で起こると考えられてきた学習意欲の低下や非行、うつ病や摂食障害、統合失調症などの病を引き起こす、または悪化させる可能性があることが明らかになったのだ。
子どもを守るのは、大人の仕事である
わたしは著書『子どもの脳を傷つける親たち』(NHK出版新書)のなかで、これまで長年行ってきた脳科学から子どもの発達を見つめるという研究内容を、医学書としてではなく、一般の人たちに知ってもらうために上梓(じょうし)した。
子どもの脳が損傷すると聞いて驚かない人はいないと思うが、そう慌てることはない。成長過程にある子どもの脳はレジリエンス(回復力)をもっているからだ。本書のなかでは、脳科学から明らかになった最新の知見に加え、その傷つきから子どもを守る方途と、健全なこころの発達に不可欠な愛着形成の重要性について著した。
マルトリートメントは、決して「特殊な人たちが」「特殊な環境で」行っている「非日常的な出来事」ではない。日常のなかにも存在し、習慣化されていることも多い。このことを子どもに接するすべての人に知ってほしい。