90ページの雑記帳-2(丼・行・ぶろぐ。)

ようこそいらっしゃいませ。
自分の文章力も省みずに(笑)、旅の話を主に色々と書いていきたいと思います。m(_ _)m

チャリ鉄輪行派 小旅・KTR宮福線、峠をこえて【後編】

2022年09月10日 | 「輪行チャリ鉄」な旅

 前編では、沿線を走り各駅を訪れて回り輪行して戻ってくる自称“輪行チャリ鉄”活動で、京都丹後鉄道宮福線を福知山駅から大江山口内宮駅まで走ったところにて、前編を切上げとしました。ここまでは割りと平坦な道のりでありましたが、ここから今回の輪行チャリ鉄ルートで最大の壁があります。前編にもちょこっと書きました、標高400m級の峠を越えなければ次駅へ進めない難所を走ります。

【後編】

 大江山口内宮(おおえやまぐちないく)駅の次の駅は、辛皮(からかわ)駅です。ここの駅間距離自体は3.7kmですが、それは長いトンネルを経て直線的に繋がる距離でありますが、これから自転車で向かうルートは、約350mの標高差を越えて約14.7kmを走破しないと辿り着けない駅です。更に、近畿地区でも有数の“秘境駅”として知られる駅で、道路として到達するのも行き辛い、さすが秘境駅のあるだけの場所です。

 駅前を通る府道9号線を、これから宮津方面に坂を登って山の中の方向に走ります。府道沿いに宮福線がトンネルに入る辺りから勾配が幾分きつくなっていきます。少し登ってスノーシェッドになるのかな、覆道を潜ったあたりから宮川沿いの集落まで下り坂でちょっと楽に走れたと思ったら、ここからまた登り坂に転じ、普甲峠を越すまで登り一方になります。

 大江山登山口への道が分岐するあたりの集落の一角の空き地には、大江山の鬼の姿(の像)がチラホラと見えて、鬼の伝説を伝えるランドマーク状態になっていますね。手に杯を持っている様ですが、「鬼ころし」だったりするのでしょうか😅

 この集落を越えてからも、上り勾配がまだまだ続きます。ペースを押さえて持続させて登っていくつもりでペダルを回しますが、もともとヒルクライム的な脚力を鍛え持っている訳では無い奴なので、標高300メートルを超えたあたりからのつづら折れの勾配のきつい所では、もう押していました😅、ヘタレで恥ずかしいところでもありますが、トレーニングやタイムアタックをしている訳ではなく、とにかく次の駅に向かうのが第一義なので。…と、言い訳をしております😅

 

 峠に近づく標高400メートル近くまでくると、暫くアップダウンの少ない高原地帯の様な地形になり2km弱ほど走ると、普甲峠(厳密には峠の手前?かも)の旧大江山スキー場前に到着です♪

 高原地形の広い空と涼しい風の下、暫く足休めします。スキー場に“旧”が付くのは、積雪減少と諸施設の老朽化のため、スキー場としては閉鎖されてしまった為のようです。温暖化恐るべし。

 暫し足休めして高原の空気を吸ったところで、峠から辛皮駅へ向かう林道(杉山林道)を下ります。ウネウネつづら折れの急勾配の道です。途中イタチ系の小動物が自転車の前を横切ったりします。大自然ですね。何が出てもおかしくないです。🐻は出て来ないでねw。

 そんな急坂の林道を、ブレーキ握ってスピード殺して慎重に降りていって、辛皮の村落に降り着きました。あんだけ漕いだり(押したり…)して苦労して登ったけど、下りは一瞬でもあります。丹鉄線の跨道橋を潜っていった先に、見頃を過ぎたとは言え未だきれいに花が残っている桜がありました。この時季京都市内では桜は完全に終わっているので、貴重に思いました。名残の桜です。

 そんな感じで、約3.7kmの駅間を14.7kmの山岳路で繋ぐ、今までに無かった険しい輪行チャリ鉄走行ルートを走り、辛皮(からかわ)駅に着きました。スタートから2時間15分程かかって到着しました。
 辛皮駅は、谷間の村落の東側の斜面に敷設され、線路の上の崖の上には京都縦貫道(高速自動車道)が通っています。自動車の走行音も時々響いてきて、少し騒がしさもある秘境駅です。

 辛皮駅では、11:54発の宮津行きを待ちます。約30分の時間待ちで、その間に逆方向の福知山行きが発車して行きます。緑の新型気動車でした。それから10分ちょっとしてから、お待ちかねの宮津行きが到着です。こちらは赤鬼カラーの新型気動車です。因みに、この駅の直近の年間平均乗車人員は3名らしいですが、1名の降車の方(恐らく地元の方で観光者じゃ無い感じ)が居られました。貴重です♪

 その新型気動車KTR300形に乗りこみ、発車してすぐに普甲トンネルに突入。 3,215mのトンネルで普甲峠をパスして、ここを抜けるとゆるく左右に曲がりくねった下り坂の線路を走り、約7分、一駅だけの輪行乗車で次の喜多駅に到着です。…多分ですが、辛皮駅から乗車して喜多駅で降りる乗客は、年間で計っても一桁人員しかいないだろうなぁ、と思うと貴重な乗車だったかとも思えます。

 喜多駅は築堤の上のホームから駅前広場までちょっと長い階段で降りてきます。自転車担いでるとちょっと足元がコワい感じです。

 この駅で再度自転車を組み立て、沿線を走ります。但し、残りの駅は2駅で走行距離は4kmに満たないので、一気に終盤が近づいて来ています。一旦府道に出て北方向に向かい、次の宮村駅を目指します。

 宮村駅も築堤の上にホームがある駅ですが、交換可能駅になっています。府道周辺の民家が増えて先の喜多駅より駅勢人口は多い気がしますが、駅に近い周辺には民家が無く畑ばかりです。何んか残念。

 宮村駅から北に進み、民家が多くなって市街地に入ると、宮津駅に到着しました。

 駅前には、行列の出来る海鮮食堂があったりして現に行列してたりします。海産物で栄える観光の駅ですね。

 わたしは海産物はちょっと苦手なものが多いので、並んだりすること無く早速ホームに上がり、今は行動食(小さい菓子パンや“一本満足”やら)で間に合わせます😅

 そして、間もなくやって来た福知山行き快速列車で、福知山に戻ります。

 KTR700・KTR800系列の802号車。Wikiでは2期リニューアル車塗装と分類されているタイプです。走ってるときのエンジン音はLE-DC系と違って特急用の様な勇ましい音で、上り勾配でも難なく駆け上がっていく感じの走りです。(わたし的にはLE-DC系の軽快な音の方が好みではありますが…)

 宮津から主要駅だけ停車していく快速列車なので、喜多駅も辛皮駅も通過していく勢いで、約40分で福知山に到着します。

 宮福線は、未だ宮福鉄道だった時代に青春18きっぷで来て別払いで乗った記憶がありますが、この山岳越えのある路線を輪行チャリ鉄として全線並走(ほぼ)全駅訪問出来たのは、自分の中ではなかなかの快挙でありました。まぁ、ちょっとズルがあったりしますがw、自分が楽しむ“チャリ鉄活動”なので、大いに楽しめたので良かったものでした。

 京都丹後鉄道線は、良い規模で路線を持っているので、また、残りの路線についても輪行チャリ鉄しに来たいと、既に妄想・構想中なのであります。


↓ STRAVAで記録した大江山口内宮駅~辛皮駅までの走行ルート

↓ STRAVAで記録した喜多駅~宮津駅の走行ルート


▼鉄道.コムブログランキングに参加しています。ちょこっとでも増えると喜んじゃうので、ポチッと御協力をばお願いいたします。m(_ _)m 鉄道コム


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« チャリ鉄輪行派 小旅・KTR宮... | トップ | 謹賀新年2023 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

「輪行チャリ鉄」な旅」カテゴリの最新記事