今回の山行、計画した鳥海山登山は不首尾に終わったが、特に計画はしていなかった俄か観光は楽しく終わった。
8月9日(金)10時頃、湯の台口駐車場を後に酒田漁港に向った。8年前、JR東日本が「新青森開業記念」として4日間連続で利用出来る特別切符を発売した際、弘前など北東北を旅し、酒田も訪れていた。その折に酒田漁港での昼食が安くて、魚は新鮮で実に美味しかったことを覚えていた。 さかた海鮮市場2Fにあるお店は「海鮮どんやとびしま」という名前だった。11時開店なのだが、11時少し過ぎた時間帯には既に長い待ち行列が出来ていた。並んで待つ間に遠目にも見えるメニューから、4人とも「舟盛膳」(1000円。下の写真)にしようと決めていた。
しかし、私達が注文する前に品切れとなり、作戦変更で、1000円の「刺身定食」3名と「とびしま膳」1名に。更に岩ガキを加えるもの2名。東京ならば2000円はすると思われる定食に舌鼓をうった。新鮮な刺身10点盛り。実に実に美味しかった。ここ酒田港から飛島へのは定期船「とびしま」が運航されている。(写真:刺身定食のうちの刺身)
酒田から鶴岡に向い、鶴岡公園内の「藤沢周平記念館」へ。私は2度目の入館だが、掲示されているものを初めてのように熟読した。周平の心に生き続けたで間にあろう鶴岡・庄内の原風景の写真がいい。藤沢作品の全てが展示されている。大泉学園での書斎も展示されていた。藤沢ファンは多い。若菜さんはここを訪れたかったと言っていた。菅原さんは周平作品の全てを単行本で持っていて、しかもそれが全部が初版本とのことだった。(写真:記念館入口)
特別展示は『又蔵の火』。これは、故郷・鶴岡の史実「土屋丑蔵・虎松の仇討」を作品化した仇討ものだそうで、本人は直木賞を受賞作品『暗殺の年輪』よりもこちらの作品のほうを評価していたそうな。ともあれ藤沢作品のうちでも初期のもの。(写真:文春文庫)
この日の宿泊先は「東急ハーヴェストクラブ 裏磐梯グランデコ」。夕食は部屋食と決めていたから、鶴岡で食料等を調達しておきたかった。記念館のスタッフに聞くと、「主婦の店 イーネ」を紹介された。食料や御酒などを購入し、一路裏磐梯へ。
リニューアルされた露天風呂(右写真)で寛いだ後は夕食。皆よく食べ、よく飲み、よく喋った。朝はバイキング。10時過ぎにスターし、14時には駒込着。この旅行での走行距離は1200Km近いと思われる。全区間を一人で運転してくれた草野さんには感謝!感謝!
帰宅後に貰ったメールには皆楽しかったと記され、嬉しかった。終わり良ければ全て良し、か。