6月6日(金)も雨模様だったが予定通り、上田の柏屋別荘に向かった。諏訪側からは大門街道を上り、大門峠を越えて街道を上田側へと下った。距離にして60キロ、時間にして80分。柏屋別荘は風格ある老舗だった。番頭さんと思しき方が、袴姿で迎えてくれた。平日の午後は閑散としていて、ただ一人湯に浸かった。内風呂と露天風呂は小ぶりながら、内風呂の流しは畳が敷いてあるかのような作りになっていた。門前には”山本宣治記念碑保存地跡”の碑が建てられていて、この宿の古さを物語っていた。
応接の間に風情があり、気に入ってコーヒーで寛ぎながら、坂城町への行き方を、”番頭さん”に尋ねた。実は、その日の朝刊で坂城町にある「さかき千曲川バラ園」でバラ祭りが開催されていることを知り、上田から近ければバラ園へと決めていた。時間にして30分程度と聞いて、バラ祭り会場に向かった。
千曲川河川敷を利用して、バラ園は造られていた。色とりどりのバラが、雨に打たれながら豪華・絢爛に咲いていた。河川敷故の、広々と感じられる公園でバラを鑑賞するのは初めてだった。面積21,107平方メートル(因みに六義園の広さは28,700平方メートル)の敷地に270種類、2,050株のバラが植えられていた。
私は撮影に夢中になり、その後、公園の成り立ちが書かれた掲示板を熟読した。その間、妻は薔薇人(バラード)と名付けられた方から色々な知識を吸収していた。それらを総合すると、
2000(平成12)年に建設省(当時)の構想で、建設発生土を基にしたバラ園構想が浮上し、2002(平成14)年4月にバラ園完成。2006(平成18)年6月に「第1回さかきバラ祭り」開催。以降毎年祭りを開催し今年が9回目。河川敷を利用してのバラ園は他にもあるが少ない成功例の一つとの事。それには深いワケがあった。
坂城町は以前からバラの産地として有名で、千曲川対岸には今でもバラ園のハウスがあるくらい。松代のバラ試験場で働いていたお二人が定年退職後、出身のここ坂城町でバラ園作りを指導し、町民ボランティア達が協力しての造園が始まり、現在に至っているとの事。
そういえば、上田市から坂城町へ向かう国道沿いには数多くのバラが咲いていたが、これも国土建設省の肝入りだそうだ。
今年はバラサミットが信州中野で開催中で、北は高見沢から南は鹿児島県鹿屋市までの22の地域が参加。当坂城町も当然そこに参加している。案内・誘導・交通整理・説明・販売などの仕事に従事する町民ボランティアの方々の、笑顔の、親切な対応が心地良かった。以下に8種類ほどのバラを”展示”。
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さかきの輝
シャルルドゴール
ゴールデンボーダー
カンデラブラ
カトリーヌドㇴーブ
サマーモルゲン
芳純
ヘンリーフォンダー
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