食・飲・読の日記

日々の食べたり読んだりを綴ります♪

ランチ酒 今日もまんぷく@原田ひ香

2023-12-05 17:04:52 | 本(は)
  ランチ酒 今日もまんぷく@原田ひ香 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
“見守り屋”の犬森祥子のもとには、様々な依頼が舞い込む。話し相手になったり、頼まれれば片づけをしたり、夜から朝までひたすら人を見守るのが仕事だ。夜勤明けの楽しみは「ランチ酒」。仕事の疲れを癒しながら、離れて暮らす一人娘に、これからの人生に思いを巡らす。そんなある日、十歳になった娘から「話したいことがある」と連絡が入りー。思い出の餃子×ビール、遠くへ行きたくなるお好み焼き×レモン酎ハイ、好きな人と食べたい白いオムライス×白ワイン…。




第1弾 ランチ酒の読書感想文はこちら
第2弾 ランチ酒 おかわり日和の読書感想文はこちら

目に見えて成長している人、目に見えないけど成長している人、そんな人々のパワーを感じる一方、死に直面する人、死に直面する人を見守る人、そんな人もいて、自分でも経験したかもしれない、またこれから経験するかもしれない人生のいろんな場面が描かれていると思った。主人公の祥子は最初に比べるとはっきりと自分の意見を持ち、それを主張できるようになって、なんだかひと安心。いろんな人との出会いがあり、それに真摯に向き合ってきたからだろうな。仕事も子供のことも恋もランチ酒も、これからの祥子も見てみたい。個人的には祥子といい仲になりそうだった小山内さんが幸せそうで何より。今回のランチ酒、私が知っているのは蒲田の餃子。気になってわざわざネット検索したのは池尻大橋のよだれ鶏。あぁ、おいしそう‥(←って、今回も読書感想文とは思えない締めくくり‥)
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ランチ酒 おかわり日和@原田ひ香

2023-11-02 17:07:55 | 本(は)
  ランチ酒 おかわり日和@原田ひ香 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
バツイチ、アラサー、犬森祥子の職業は“見守り屋”。依頼が入ると、夜から朝までひたすら人やものを見守る。彼女の唯一の贅沢は、夜勤明けの晩酌ならぬ「ランチ酒」。街で出会ったグルメを堪能しながら思うのは、一人娘のこと。別れた夫とその再婚相手のもとで暮らす娘に会えぬまま半年が経っていた。独り思い悩むが、ワケありな客たちと過ごす時間が徐々に祥子を変えていき…。恋(?)の予感の半生ハンバーグとビール、母心のスパゲッティーグラタンとレモンハイ、復活のからあげ丼とハイボール…疲れた心にじーんと沁みる珠玉の人間ドラマ×絶品グルメの五つ星小説!




第1弾 ランチ酒の読書感想文はこちら

ひょとしたら私がそうなるかも。ひょっとしたら知り合いが巻き込まれるかも。ひょとしたらすぐそばで起きている事件かも。ひょっとしたら、ひょっとしたら、ひょっとしたら‥ 自分や周りで起きているかもしれない微妙なリアルさが、実在すると土地と店によってさらにリアルさを増すような気がする。主人公の祥子は、精神的にたくましくなって、他人に1歩深くかかわるようになったような。それがほんの少しずついい方向に向かっていて、私の心も穏やかになる。祥子が他人のことをいろいろな方向から考える様が好きだなぁ。そしてある時パッと頭を切り替える様も好きだなぁ。仕事終わりのランチ、何を食べるか何を飲むか、真剣に悩み、めいっぱい楽しむ様も好きだなぁ。恋の予感もあり、続きを読みたい! お店で気になったのは静岡のハンバーグ。絶対「さわやか」だよね。お店に行ってもすぐに店内に入れないよ、と思っていたら、ちゃんと同行者が事前に整理券ゲットしてた。リアル!!! (←って、今回も読書感想文とは思えない締めくくり‥)

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普通じゃない。@原田マハ

2023-10-06 15:50:33 | 本(は)
  普通じゃない。@原田マハ 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
将来の夢を抱きつつも職はなく悩める毎日を送っていたしいなは、植物公園で一風変わった老人と出会った。そして老人に誘われるままに就職を決め、初出社。なんと彼は今をときめく超高層ビル群を次々に手掛ける、大手都市開発会社社長“権田原大咲”だった!!憧れのキャリア・ガールへスタートを切ったと思ったのもつかの間、配属先はホコリだらけの地下4階、これっていったいどういうこと???SNS「mixi」公式企画「ミクドラ」として限定公開された初の小説を書籍化。連載時から話題沸騰!共感度120%の一途な夢と仕事と友情と恋の物語。




主人公のしいなが素直でまっすぐで頑張り屋さんでかわいい。そんな彼女が自分の夢をかなえるために努力する物語。しいなのまわりを固める登場人物も個性が際立ちすぎて、わかりやすく楽しめたわ。mixiを知らなかったのでちょっと戸惑ったところもあったけど。最後の日記も登場人物の感情が素直に受け取れて、おもしろかった。ファンタジー要素があり、サクサク読めて、明るく前向きなストーリーなので、あれこれ考えがちな今の私にはちょうどよかったな。

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まんぷく<料理>時代小説傑作選@畠中恵 他

2022-12-27 15:53:13 | 本(は)
  まんぷく<料理>時代小説傑作選@畠中恵 坂井希久子 青木祐子 中島久枝 梶よう子 宮部みゆき

あらすじ(「BOOK」データベースより)
岡っ引きの茂七が、謎めいた稲荷寿司屋台の親父が出す料理をきっかけに事件の真相に迫る「お勢殺し」(宮部みゆき)、菓子屋の跡取り息子なのに、菓子作りが下手な栄吉の葛藤と成長を描く「餡子は甘いか」(畠中恵)、風邪で寝込んだお勝が本当に食べたかったものとは何かを探る「鮎売り」(坂井希久子)など、江戸の料理や菓子をめぐる短編六作を収録した、思わずお腹がすいてくる時代小説アンソロジー。




6人の女性作家による料理にまつわる時代小説のアンソロジー。どれもこれもおいしそう。江戸っ子のきっぷの良さや人情味があふれてる。私には、青木祐子さん、中島久枝さん、梶よう子さんの作品が初。青木さんの「料理茶屋の女」、ふたりの会話だけで場面が展開し、事件が紐解かれていくというのが特におもしろかった!

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美女の魔界退治@林真理子

2022-07-29 13:25:16 | 本(は)
  美女の魔界退治@林真理子 {book/}

あらすじ(出版社より)
“お籠もりビューティー”宣言します!
家時間でお肌ピカピカに。
anan連載「美女入門」Part19




2020年5月から1年間、雑誌ananに連載されたエッセイ。そう、コロナ禍1年目。林真理子さんの生活の一部を切り取り書かれているので、コロナに触れざるを得ない。そういえばそうだったな、とか、こういう風に考えるんだ、とか、コロナという誰しもが振り回されている共通のものがあるので、妙にリアルでした。もちろん私には林真理子さんのような才能も財力も努力もないんだけども。ananでリアルタイムで読んでいたかったな。いきなり、コロナで外に出られないなら、家で何かしなくちゃってことで、お籠もりビューティー。外に出られないうちにきれいになっちゃおう、なんてすばらしい。それができようとできまいと、その心意気が頼もしい。ダイエット、美容、お買い物、食べること、相撲、観劇、私の知らない世界でたくさんのお金を自分に投資するって、かっこいい。もちろん努力もなさってて、かっこいい。さすがだなぁ。イラストも林真理子さんが書いていて、わかりやすくて妙に味があり、いちいちじっくり見ちゃいました。へー、ほー、とあこがれたりうらやましがったり感心したり、サクサク読める楽しい1冊でした。

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