京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

「花むすび」の巻

2016-10-04 14:06:16 | 日記
「花むすび」の巻
     金澤 ひろあき
 河原町丸太町を下がった所に、「かもがわ」という京都市職員の宿舎がある。文字通り鴨川に面して、ぼうっと過ごすのにもいい。
 そろそろ水際には萩などもみえている。
 ここはもともと明治維新で活躍した木戸孝允の屋敷跡。孝允の息子さんが趣味人で、だるまコレクターだった。
今も「だるま堂」というお堂が残っていて、だるまさんがひしめいている。まねき猫だるまという奇想天外なやつもいる。
  秋の風なにをつぶやくだるまさん   ひろあき
 9月の第二日曜日、ここで連句の会があった。この日は、巻きあげた歌仙の丁寧な解説をして下さった。私のような素人にはとても助かる。
 その後、班に分かれて、表六句のみの歌仙を行った。私の居た座は、
秋  花むすび色とりどりに星月夜    藤野 雅彦
 という美しい発句からはじまった。脇は、
秋  すだく虫音庭の片隅        品部 三酔
 とおとなしく受けている。
 以下
雑  歓声が広島中を埋めつくす     鈴木 那美
 広島カープが優勝。25年ぶりとか。
雑  オバマが発す平和宣言       ひろあき
 アメリカ大統領では、はじめて広島訪問。
春  薄氷溶けて皆が目を覚ます     那美
 世の中の春の予感ともとれるし、自然界の春の予感ともとれる。
春  うろこ走らせ小鮎す走る      千代
 今の季節は秋だが、句の世界は本当に春の命が香ってきそうな挙句となった。
 帰りに高瀬川沿いを歩いて行くうちに、現実に帰って行った。

フリー句自由連「冷や奴」

2016-10-04 09:13:35 | 日記
フリー句自由連句 「冷や奴」の巻

冷や奴ここに居てない人のこと      金澤 ひろあき
いまは夕立ち過ぎたあと         佐藤 駿司
居る人も居ない人も幸あれ        青島 巡紅
祇園まつりも後の祭に          ひろあき
塚の外よりみるばかり          駿司    
掘り起こせば塚の下に続く塚の跡     巡紅
陽炎の執念深く立ち去らぬ        ひろあき
ヒコーキ雲の白さかな          駿司
津波の白き龍              巡紅
終わり方 ヘビのしっぽでも良いか    ひろあき
梅雨晴れ間河馬の鼻毛を抜いてみよか   駿司
自分の鼻毛を抜くのも身だしなみ     巡紅
シャワーして風とり入れる服えらぶ    ひろあき
ロールシャッハテストのような虹わたる  駿司
寝小便で描いた世界地図         巡紅
ねはん図のこっちも昼寝したくなる    ひろあき
泰山木の陰の下             駿司
枯山水の影の濃さ            巡紅
巡礼の中にミニの娘あり         ひろあき
応為の筆も立ちにけり          駿司
逆巡りして空海に出逢ったガイド     巡紅

冷や奴、大好きでしてね。ところで、皆さんはネギ派。生姜派。鰹節派。
京都は豆腐おいしいですよ。そんなに高くないし。
昔、茂山家の狂言を「お豆腐狂言」なんて言ってました。
安くてうまい!  でも最近の茂山家の狂言。高くなったなあ。