一人連句 半歌仙 「針を刺し」の巻
金澤 ひろあき
連句はふつう何人かが集まって巻くものですが、ためしに一人でやってみました。
やはり難しいですね。やっては止め、止めては再開し、また書き直し・・・でなかなか終わりません。それでも三十六歌仙の半分、十八句の半歌仙が楽しめました。
式目(ルール)に従っているつもりですが、間違いがあるかもしれません。独吟独楽ですので、ころがるのもよしとお許し下さい。
表発句 冬 冬空や針を刺したる五重塔
冬 やがて時雨の音満つる庭
雑 つれづれに百人一首よみあげて
秋 紅葉の錦待ちわびている
月 来年は月の都に帰るから
秋 友と語ってどぶろくを飲む
裏折立 秋 蘭亭序ひたすら臨書する夜長
恋 隣のきみのうなじのぞき見
恋 おみあいとつきそいの人もどかしげ
雑 背中合わせの口笛を吹く
雑 補助線も方程式も見つからず
雑 迷子になってしまう影ふみ
夏月 夏の月砂漠の広さ三千里
夏 黙りこくって汗が出ている
雑 青春のまん中にあるわかれ道
雑 ペットの犬に愚痴をきかせる
花 花冷えの服のポケット手を入れて
春 観光船のやらせ鮎汲み
金澤 ひろあき
連句はふつう何人かが集まって巻くものですが、ためしに一人でやってみました。
やはり難しいですね。やっては止め、止めては再開し、また書き直し・・・でなかなか終わりません。それでも三十六歌仙の半分、十八句の半歌仙が楽しめました。
式目(ルール)に従っているつもりですが、間違いがあるかもしれません。独吟独楽ですので、ころがるのもよしとお許し下さい。
表発句 冬 冬空や針を刺したる五重塔
冬 やがて時雨の音満つる庭
雑 つれづれに百人一首よみあげて
秋 紅葉の錦待ちわびている
月 来年は月の都に帰るから
秋 友と語ってどぶろくを飲む
裏折立 秋 蘭亭序ひたすら臨書する夜長
恋 隣のきみのうなじのぞき見
恋 おみあいとつきそいの人もどかしげ
雑 背中合わせの口笛を吹く
雑 補助線も方程式も見つからず
雑 迷子になってしまう影ふみ
夏月 夏の月砂漠の広さ三千里
夏 黙りこくって汗が出ている
雑 青春のまん中にあるわかれ道
雑 ペットの犬に愚痴をきかせる
花 花冷えの服のポケット手を入れて
春 観光船のやらせ鮎汲み