京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

一人連句「針を刺し」

2016-10-18 08:21:19 | 日記
 一人連句 半歌仙 「針を刺し」の巻
      金澤 ひろあき
 連句はふつう何人かが集まって巻くものですが、ためしに一人でやってみました。
 やはり難しいですね。やっては止め、止めては再開し、また書き直し・・・でなかなか終わりません。それでも三十六歌仙の半分、十八句の半歌仙が楽しめました。
 式目(ルール)に従っているつもりですが、間違いがあるかもしれません。独吟独楽ですので、ころがるのもよしとお許し下さい。
表発句 冬 冬空や針を刺したる五重塔
    冬 やがて時雨の音満つる庭
    雑 つれづれに百人一首よみあげて
    秋 紅葉の錦待ちわびている
    月 来年は月の都に帰るから
    秋 友と語ってどぶろくを飲む
裏折立 秋 蘭亭序ひたすら臨書する夜長
    恋 隣のきみのうなじのぞき見
    恋 おみあいとつきそいの人もどかしげ
    雑 背中合わせの口笛を吹く
    雑 補助線も方程式も見つからず
    雑 迷子になってしまう影ふみ
   夏月 夏の月砂漠の広さ三千里
    夏 黙りこくって汗が出ている
    雑 青春のまん中にあるわかれ道
    雑 ペットの犬に愚痴をきかせる
    花 花冷えの服のポケット手を入れて
    春 観光船のやらせ鮎汲み