徒然なるままに…なんてね。

思いつくまま、気の向くままの備忘録。
ほとんど…小説…だったりも…します。

猫の爪

2007-06-06 09:04:42 | 生き物
 玄関脇の植え込みの前に白っぽい羽がいくつも落ちている。
雨に濡れて歪んでいるのもあるから、おそらく二日前のもの…。
家の脇にある物置の扉の前にさらにたくさんの羽が散っていたが…本体がないところを見ると…ひょっとしてdoveのお願いが通じて全部平らげてくれたのか…。

まあ…後始末までしてくれるなら…ここでの狩を許可してもいいかな…。
あいつも食わなきゃ生きていけないし…。

そんなことを思った翌日…朝からけたたましい鳥の鳴き声…。
それに共鳴したか…他の鳥の声もする…。

ちょうど洗濯を干しに庭へ出るところだったので、ハンガーにかけた洗濯物を抱えて庭に降りた。

すると…庭の片隅の物陰からまん丸な目がふたつ覗いている。

あいつだ…。

狩りの得意な縞模様の猫…。
口許にまだ生きている小鳥が一羽…。

少しの間固まっていたが…猫は小鳥を銜えて急いで逃げていった。

おまえの御飯なんか取りゃぁしないよ…。

そんなことを思いながら洗濯を干した。

 これで…doveが気付いただけで5羽…気付かないのもあるわけだから…この庭でかなりの数…狩をしているに違いない…。
この辺りの猫の中でも相当な腕前…(口前か)…だと言える…。

おまえのお母さんも狩が上手かったよ…。

                   

 それは…まあ…いいとして…。
doveんちの一番の困り事…画像を見て貰うと分かると思うのだが…。
猫害による庭木の惨状である…。

ご存知の通り…鳥は地面よりは木の上とか屋根の上に居ることが多いわけで…猫もそれをよく心得ていて狩りのために高い所へと登る。

そのたびに傷を受けるのがdoveんちの庭木…。

その上…猫は爪を砥ぐ…。
いくらでもコンクリートや石やレンガがあると言うのに…わざわざ庭木で爪を砥ぐ…。
御蔭で木の幹がボロボロになってしまうのだ…。

猫は好きだし…可愛いとも思うが…ここまで来ると…正直…頭が痛い…。

 猫が悪いというよりは…元はと言えば捨てた人間の責任…。
この猫の母親ノラはおとなしくて人を怖がらない猫だったから…多分…大きくなるまで何処かの家で飼われていたんだろう…。
最後まで面倒見てやれよ…ってぇの…。

 猫自身は生きるためにやってることなんだから責めるわけにはいかんわな…。
あいつが何年生きるか分からんが…それまではどうしようもないかも知らん…。
庭木がそれまで枯れないことを…願うばかりだ…。