徒然なるままに…なんてね。

思いつくまま、気の向くままの備忘録。
ほとんど…小説…だったりも…します。

散歩道で拾った話…其の十五「ヒペリカム・クチナシ・ムクゲ」

2007-06-18 17:45:00 | 植物
 散歩道の端っこには場所によって様々な植物が植えられている。
市が植えたもので…ヒペリカムもそのひとつ…。
この植物は花の咲き初めから盛りの時までは綺麗だが…盛りを過ぎると花も葉も茶色っぽく変色し…放棄された花壇のようで見た目にあまり宜しくない…。



 園芸用の植物でありながら…かなり強い花のようで…植えたわけでもない場所にまで飛んでいって仲間を増やしている。
見た目に良い時期がほんの2ヶ月くらいなので…もう少し緑の長持ちする植物を植えてくれた方が気持ちが良いのだが…。

以前、他の花が植えられていたが、それもあまり持たなかったところを見ると、道路際というのは、植物を維持させるには、かなり難しい場所のようだ…。

 同じように植えられているものに、クチナシがある。
これも咲いている時は綺麗で香りもいいが、白い花だけに枯れ始めると茶色が目立って美しくない。
ヒペリカムとは異なって、葉っぱはある程度長く緑を保つので、汚れたようになる花を除けば、まあまあ見られるかもしれない。

                                                  

 散歩道ではまだ…盛りのクチナシが良い香りを漂わせていた。
クチナシの実は食材を黄色く染める時に使える。
餅を黄色く染める時や黒豆のおこわを炊く時に良い染料となる。
正月の栗きんとんなどの着色料にも使われている。

 これは…ムクゲ…おそらく…まだ咲き始めたばかり…。 
生け花にも使われるという秀麗な花だが…とても生命力が強い…。 
実はこの木は自然生え…しかも…川の中州で咲いている。



 ムクゲの木は、あちらこちらの川の中州に見られる。
もともとは歩道や民家に植えられていたものが飛んできたのだろう。
台風の雨などで川が増水して天辺まで水に沈んでしまっても、水が引けばすぐに復活する…。
素晴らしく元気な花だ…。

 ムクゲには種類もいろいろあるらしいが、中州で見られるのはこのピンク系の花と白い花…同じ形の色違い…。
台風の時の川は激流と言ってもいいくらいの流れだが、それでも必ず立ち直る…。

 川の中州には様々な植物が繁殖しているけれど、どれも見事に生き延びる…。
だから…川の中だというのに結構大きな木も生えている…。

自然というのは凄いもんだ…。