これからは「休暇を楽しみながらテレワークで働く」のが新たな生活形式なのだという。ワークとバケーションを繋げた『ワーケーション』なる造語が官邸から突然降ってきた。
振り返って、小さい頃からメリハリを重んじることの重要さを言い聞かされて育った。曰く、「よく遊びよく学べ。」「仕事と遊びを分けろ。」「宿題やったの。」今も正しい事だと思っている。
それが観光地から情報システムを使って仕事をすることを推進するというのだから頭の中が逆さま倒立する。そもそもテレワークが出来る業態、会社規模は極く限られるはずだし、モノを作る現場にはまず無理だ。見ず知らずの人と会って営業しなければならない人も困難だろう。自分なら集中出来ず能率は上がらない。
仏教に『面授』という言葉があるように、本当のところは実際に会って聴かなければ分からない。COVIT-19の拡散で人と人を遠ざける社会への転換がこれからの新しい姿として掲げられているが決して正常な姿とは思わない。
“働く、仕事をする”という経験も殆ど無く、分からないリーダーはどうして良いのか分からない状態に陥った。その周辺に群がる政・官・財の御用人の発想のいい加減さも目の当たりにした。
もう政権交代に十分なのに野党もマスコミも何故か〝遠慮がち〟である。官邸からソーシャルディスタンスで遠ざかっている。