楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

『 私の自転車旅物語 』-壱岐、対馬の旅- ⑩

2021年11月05日 | 『私の自転車旅物語』

 

2019年4月10日 (対馬四日目  比田勝港→ 韓国・釜山へ)

 

朝、佐須奈の旅館の廊下で「ホシクイ」のことを詠った色紙を見つけた。

対馬初日の厳原港近くの民宿で夕食にその汁物が出た。


~ 凍てつく朝鮮海峡の海面から体いっぱい大きく口を開いて

  降り注ぐ大空の星屑の一つ一つを刈り取るように   

  熱情を傾けているのだろうか。   

  この島ではカサゴのことをホシクイとよぶ。 ~

 

決して見栄えの良くないカサゴの仲間。輝く星と結びつけた対馬の人の感性と網の中で跳ねるカサゴへの漁師の愛情を感じた。

 

15Km先の比田勝港を目指して霧雨の中を走っていると、通り掛かったトラックから声が掛かった。

前日に海神神社で測量の仕事をしていた二人で、佐須奈で建設業を経営する兄弟だった。

 

 

 

比田勝港から韓国・釜山へは海上50Km。JR九州が高圧水流を噴射して進む水中翼船“ビートル”を運行している。現在はコロナの関係で運休中のようだ。(所要1時間 7,500円)

 

当日はフェリーターミナルのコインロッカーに荷物を入れ、自転車は苦労した結果、観光協会のスタッフの方のご配慮で市役所の車庫に緊急避難?させていただいた。

釜山から来るサイクリストは直ぐに対馬島内のツーリングに出発するし、比田勝港から釜山に渡るサイクリストは殆どいないので自転車置場が整備されていない。

 

出港は16:30頃だったか・・・。時間があるので港の近くの温泉で昼食を摂りのんびりした。

 

ターミナルに戻るとロビーは殆どが韓国人。薬、化粧品などの日用品を仕入れに来る人も多いらしい。

 

事務室のような出国ゲートを通って乗船。手荷物検査も簡単なものだった。

 

 

 

(つづく)