2019年4月9日 (対馬三日目) 走行50Km
「神話の里公園」は少し冷え込んだ。貸しテントはいつも使っているソロテントよりかなり大きいので室内で炊事用バーナを焚くと直ぐに暖かくなった。
コーヒーを入れてのんびりしてからテントを畳んで、由緒ある建物を移築したという管理事務所の倉庫に戻した。7:00に北部の「日本最北西端の地」の棹崎公園へ向かって出発した。
隣のテントの元・うなぎ屋のオヤジさんはまだ寝ていた。
対馬の道路はよく整備されているがアップダウンとトンネルが多い。
サヨナラ、豊玉町「神話の里」。
海岸にはこの地方独特の堅牢な石造りの作業小屋が建っていた。“朝鮮風”が強いのだろう。
峰町の海岸から少し山に入ったところに対馬国一宮の「海神カイジン神社」があった。海神はワタツミとも読むので神話の里公園の「和多都美ワタツミ神社」と繋がりがあるのだろう。
長い石段を登って本殿にお参りした。作業をしている人がいたので聞くと、氏子さんが高齢化してきて石段がキツくなってきたとのことで、山を巻く自動車道を整備するための測量作業だった。
「日本最北西端の地」に行くと言うと、近所の旅館を紹介してくれた。
棹崎公園の中にある「日本最北西端の地」に到着!
残念ながら目と鼻の先の釜山は見えなかった。
趣味ではないがこれで若い頃に勤務していた稚内市の「最北端(宗谷岬)」、2017自転車旅の「最東端(納沙布岬)」に続いて本土の“端っこ”到達は3カ所になった。
良く手入れされたツツジが咲いていて近くには「ツシマヤマネコ保護センター」があったが、残念ながら体調が宜しくなくて見ることは出来なかった。「最北西端到達証明書」を貰った。
30分ほど走って佐須奈地区の小さな漁港に面した旅館に着いた。
海神神社で測量作業をしていた人に紹介して貰った宿だ。
名前を忘れてしまったが夕食に地魚の美味しい焼き物が出た。
翌日は近くの比田勝港に自転車を置いて水中翼船で韓国・釜山渡って2泊のプチ観光に出掛けることにしていたのでひとまずホッとした夜だった。
朝、食堂で地元の会社員二人と一緒になった。佐須奈には飲食店が無いのでたまに旅館に泊まりがけで飲み会をするのだという。
仕事の帰りに仲間と札幌駅の周辺で一杯という生活ばかりでないことを知った。
(つづく)