用事があって上京した折に横浜港と“港の見える丘”などを半日ぶらぶら歩いた。普段自転車に乗っていても歩くのはまた別だ。結構足腰にきた。
ツール・ド・フランスに日本人で初出場した今中大介は、自身もそうだし他にも1Kmも歩けないプロ自転車レーサーは珍しく無いと何かに書いていた。
夕方、予約をしておいた中華料理店に義理の妹と3人で入った。
何故かコロナも落ち着いていて、平日の夜とは思えないほどの人出だったが、流石に海外からの旅行者の姿は無かった。
レストランに入るのは何年ぶりだろう。
店は家族連れ、友達同士、一人、とお客さんはまちまちで2時間制の客席はそこそこに埋まっていた。
受付で客席の方を見ると通路に配膳台のようなものがあり、やがてそれが料理を運ぶロボットであることが分かった。
最近、配膳ロボットが随分と普及しているという。回転寿司で注文した寿司が列車などに乗ってスーッと目の前にやって来るあれのフロア版とでも言おうか、通路を巧みに曲がりながらやって来る。
「今日の特別料理」と書かれた北京ダックや日本の刺身など値の張るもの?が最初に数品運ばれてきて一皿ずつ取って「確認」のボタンを押すと隣のテーブルに器用に移動する。
以後はテーブル席のタブレットで食べ放題の品々と飲み物を注文すると、ロボットが随時注文品を乗せてやって来る。
AIの時代。レストランも機械化が進むのだろうけれど何だか〝味気〟ない。
料理は五感で味わうものとは言うけれど、もう一つ、創る側との触れ合いも大事だ。
リモートの授業も会議も経験したことの無いオジサンには「配膳ロボットで食事」は馴染めそうも無い。しかし、世の中がどんどん変わっている。