日本12点、イングランド34点。
ワールドカップ2戦目のノーサイドの笛が鳴って、リーチ・マイケルがゴールポストを背に、崩れるように座り込んだ。
紳士の彼があのような姿を見せるのは本当に珍しいことではないか。
疲労ばかりでは無いと思った。
いくらやっても勝てない。
それもノートライに抑えられて。
その壁の前にへたり込んだように見えた。
自分でも何度も体験したことなので心身の痛みが伝わってきた。
レベルが追いついていると思って挑戦しても相手はまたその先を行っている。
追い越すことは本当に厳しく、難しく、時間がかかる。
次のサモア戦は絶対に落とせない。
彼らの破壊力は相当なモノだ。
今朝のイングランド戦で、後半直後にバックスのセンター付近から左サイドにパスキックが出て、ウイングがキャッチして飛び込んだトライがあった。
日本が伝統的に得意とする戦法のお株を奪われた。
サモア戦では肉弾戦に巻き込まれずに早くボール出しをして、バックスの華麗なパスキック技を見せて欲しい。