半月ほど前に、ニュースでビール工場に運び込まれている映像が流れていたが、
庭のホップにも淡い緑色のぼんぼりのような実がついた。
久し振りに雨が晴れ上がって、青空に清々しい。
2009年にニセコ・五色温泉と岩内町方面に自転車旅をしたことがあった。
開拓使のお雇い外人であったトーマス・アンチセルが、1871年(明治4年)に岩内で地質調査をしていて野生のホップを発見し、ビールの醸造を進言したことが北海道のビール発祥の起源であることを知った。
地質学者とビール、予期せぬ結びつきだった。
幾多の変遷を経て、住んでいる恵庭市にサッポロビール工場、隣の千歳市に麒麟ビール工場が建っている。
ホップは、ビールの製造工程では麦芽から作った麦汁を煮沸する時に加えることで特有の苦味と香り付けがされ、泡持ちをよくしたり、殺菌効果を高める働きがあるという。
囓ってみるとほろ苦く青臭い。
ホップの種類は多いようだが、25年前に園芸市で買ってきた我が家の品種は分からない。
庭のホップを眺めながらビールを飲む季節になった。
岩内町の歴史博物館にて 2009.9.5