久しぶりに〝ブルー・グラス・ミュージック〟を聴いた。
アイルランド、スコットランドからアメリカのアパラチア山脈の南部に持ち込まれたカントリーミュージックのひとつ。
辺りにブルーグラスという牧草が生えていてこの名が付いた。
学生時代に「ケンタッキー・ブリユーグラス」という牧草を習ったことがあったがこの草だろう。
アパラチア山脈は競馬でも有名なケンタッキー州を跨いでいる。
ゴルフ場は、本州がバリバリとしたコウライシバなのに対して、北海道は寒さに強く粘りのあるこの芝である。
〝ブルー・グラス〟は基本的に電気楽器を使わず、ギター、フィドル(バイオリン)、マンドリン、バンジョーなどで演奏される。
昔、仕事で行ったアイルランドの酒場でルーツのような演奏を聴いたことが懐かしい。
有名な「フォギー・マウンテン・ブレイクダウン」は実在した男女の銀行強盗の出会いと逃走を描いてニューシネマの魁となった「俺たちに明日はない」(1967年)のボギーとクライドが逃走するシーンで流れた。
貧しい銀行の客からは金を奪わないそのスタイルは、世界恐慌時代のロビンフッドとしてもて囃されたという。