今年はぼやぼやしていてニシン漬けをしなかったので身欠きニシンが残っていた。
年の暮れ、身欠きニシンを煮た。
道産の棒鱈とともに料理文化として発達した京都風には〝炊く〟か。
正月の酒の肴になる。
身欠きニシンは一晩水に浸けておく。
水できれいに洗って、頭と尾とヒレを切って除く。
ひたひたの番茶で落とし蓋をして30分煮る。
ザルに取り冷ます。
煮きった味醂と酒に醤油と水を加えた調味液で落とし蓋をして、時々、煮汁をスプーンでかけながら煮詰める。
調味液の分量は好みで適宜。(ネットに出ています)
2023.12.29
出来上がり。
年越しは〝ニシン蕎麦〟を楽しむ。
若い頃に住んでいた江差町の「横山家」の〝ニシン蕎麦〟が懐かしい。
〝江差の五月は江戸にも無い〟と言われるほどニシン漁で栄華を誇っていた時代、「横山家」や「中村家」のような廻船問屋が移出していた身欠きニシンが京都で〝ニシン蕎麦〟になった。
雪が殆ど無い穏やかな年の暮れ。
冬はこの曲を聴きたくなる。
シベリウス 交響曲第2番
マリス・ヤンソンス/オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
2002年5月24日 オスロ・コンサートホール