楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

選挙という〝特殊詐欺〟

2023年02月03日 | 日記

時代とともに言葉も変わってゆくという。

それでも何かヘンだなと思うことがある。

 

代々、政治を生業としている政治〝屋〟に多い。

・(質問に対して、)お答えさせていただきます。→「お答えします。」じゃないの。どこか後ろめたい〝嘘〟があるからかな。

・(演説で、)訴えしたい!!→自分の訴えに「お」か。それで賛同を得やすいとでも。

・(人に会ったことを)お会いさせていただいた。→相手は相当、高貴なお方だったのかなぁ。いや違う。皆さんと私は同じ考えですよというアピール。

・「コメントは差し控えるが、」と断りつつ、結構コメントする。→ならば言うなよ。往生際が悪い。

 

単に1票欲しさの身に浸み込んだ浅ましさが露呈している。

昔の党人派と呼ばれる政治家には言葉の重みと行動に自信があった。

 

そして、コメンテーターと呼ばれる人々にも。

・「個人的には、」「・・・とは思う。」のフレーズ。

何か周りをキョロキョロ見ているようで信頼感が薄れる。

確信を持って言い切る言論人が殆ど登場しなくなった。いや、疎まれているのだろう。

 

時代の変化ではない気がする。

4月は統一地方選挙の季節。

当選すれば「そんなこと言いました?」と豹変する人の〝特殊な言葉使い〟に欺されないようにしなくちゃ。

 

 

 

田中角栄は大学卒業の頃の首相だった。表日本と裏日本という国土の捉え方を変えた政策と実行力は明快だった。学生紛争の時代で政治に無関心だったけれど「列島改造論」は凄いと思った。

今、叩き上げの党人派「政治家」がいない。

 

 


ウクライナ戦争は続いている。

2023年02月01日 | 日記

 

ウクライナ戦争の報道がおかしくなってはいないか。

防衛研究所や大学の専門家を本務はどうなっているんだろうと不思議に思うくらいの頻度で呼んで、「どっちが優勢か。」「この兵器の能力は。」「今後の展開は。」といった戦況分析に終始している。

 

戦争が始まって間もない頃に、ロシアの女性メディア関係者がTV番組に突如現れ、手製のボードをかざして「反対」の意志を示したことがあった。

ロシアにもこのようなもの凄い勇気と矜持を持ったジャーナリストがいるのだと衝撃を受け、この戦争はロシア国民を目覚めさせて間もなく終わると期待を持った。

 

しかし、戦争はやはり始まったら仲裁か白旗でしか終わらない。

バイデン大統領しかその役割を担える人物はいないが、遠巻きに眺めているだけだ。

 

5月のサミットは「核の廃絶」を訴えようとしている。

その前に、議長国の日本がウクライナ戦争を終結させるためにやることは本当に無いのだろうかと思う。

 

岸田首相はゼレンスキー大統領から招待されているという。

与野党問わず国会はもっと論議してよいのではないか。

単なるパフォーマンス外交に終わらせてはならない。

 

専門家の「戦いは長くなるでしょう。」という解説はいらない。

米・欧の兵器供与で戦争が続くのはあまりに惨い。

メディアも報道の視点を変える段階ではないか。

 

加藤登紀子さんが語りを付けて詠う「イマジン」を聴きながらそう思った。