覇王の馬券密議

中央競馬の壮大な演出劇の真実・・・ターフ裏の怪人が饒舌に説き聴かせる回顧と予想

落馬→復帰かなわぬ日

2012年03月13日 11時19分15秒 | Weblog
 日曜阪神1R チェリーナイツピサ 競走中止 騎手・蛯名落馬で負傷 

 この朝一番の出来事には驚いた。わたくしはかねて、大震災1周年の日、必ず何らかの「イベント」。震災と云う大きな喪失を代替わりする、何らかのアクシデントの発生を想定、皆様方にも申し上げていたが、実に、メインで脈を感じさせる1頭 イチオクノホシ(一億の星) 蛯名正義 このジョッキーの早々の落馬とは驚いた! 実はエビショー君はあの事件の被害者の ・・・

 直ぐには当日の見通しは報じられなかったが、取り敢えず2Rの蛯名の乗り替わり、後は検査の結果次第とアナウンスされる。

 ちょうど、わたくしは朝の情報を皆様に御送信申し上げる折であったのだが、こう感じた。

 蛯名が無事でメインに乗るのなら、イチオクノホシ この材料の上乗せではないのか。震災当日のメイン競馬である。「復興」「立ち直り」こそ、支援競馬のテーマ、メッセージではないか。が、暫くして、昼前に発表があった。蛯名骨折で、当日の騎乗馬、総て乗り替わり。メイン競走は 

   イチオクノホシ   蛯名正義 → 石橋脩(乗り替わり)


 これがメッセージだった。落馬、競走中止、骨折、乗り替わり ・・・一連の総ては演出である。が、問題はその意図で、わたくしは前日土曜の中山メイン、アネモネステークスの発走直前のアクシデント。きちんと見守っていた。

  土曜中山メイン アネモネステークス

     6枠12番 エクセラントカーヴ   石橋脩 

 この馬が、最早ファンファーレが鳴ってからゲート入りを拒み、ジョッキーの石橋脩が下馬してからも尚、後ずさりし、発馬機遙か後方の雨除けにまで戻り、散々の苦労の果てに発馬機内、ゲートに入って発走した。申し上げた通り、これは馬の躾が悪いとか、生き物としての警戒心・躊躇いなどではなく、総て演出である。
 この 6枠 石橋脩騎手のアクシデント この翌日朝一番の、蛯名 → 石橋脩 の交代劇である。必ず、当日メインへのメッセージである。わたくしはこれで逆に、乗り替わったままの馬、買いにくいと感じた。落馬負傷 → 復活でメイン騎乗 なら別である。もしそうだったとしたらレース後の勝利インタビューで蛯名が言いそうな台詞まで浮かんでくるではないか。「ちょうど1周年で現地の皆さんはまだ頑張っておられる時ですから、少々の怪我くらいでは・・・ 自分も頑張っているところを見せないと・・・」

 が、前日ゲート入りを嫌った馬のジョッキーへの乗り替わりであり、2番人気なのである。また、前走クイーンカップでは発射した イチオクノホシ の3着に寄り添っていた、エクセレントカーヴ この馬でのゲート嫌い、前日メインでの8着敗退である。震災の記念日に乗り替わったまま、勝つ。 これは被災地・被災者から見て、どうなのか。結局この落馬・乗り替わりこそが

    阪神 1R チェリーナイツピサ     馬主・市川義美さん

    → 中山11R 4枠 7番 オールザットジャズ   馬主・市川義美さん 

 この訴えだった。16頭立て7番人気。わたくしが対抗に挙げた1頭。この発射示唆の1Rでの落馬だったものである。

 何故、わたくしがこの中山の人気薄を見つけたのか。市川さんは昨年こそ、日本競馬に画期的なイベントの主役として、馬主生涯でも最高の思いを噛み締められた方のはずである。それは、震災で傷ついた日本を励ます為の競馬界の世界的演出として、

    世界最高賞金レース ドバイワールドカップ 

       ヴィクトワールピサ  優勝    日本馬のワンツーフィニッシュ 

 これこそが、なでしこジャパンと並び、日本人を勇気づけ、わたくしどもを感動させた。鞍上は日本人ではなく、イタリア人のミルコ・デムーロ。『アイ ラブ ジャパン』の涙のインタビューの台詞と、主催者の殿下の笑顔での勝ち馬出迎え。感動した。

 この1頭と同じ馬主で、黒澤の『影武者』と並び、カンヌ映画祭でパルムドールを揃い受賞した映画『オールザットジャズ』。この世界舞台での戴冠馬名こそ、わたくしは似合いと踏んだ。そもそも、発想の元は申し上げた通り、スピルバーグ則夫の発言で、この監督の『JAWS』 → 同じ主演俳優。これに拠る。当日、中山7R 6枠 スピルバーグ この圧倒的人気馬の敗退も手伝い、スピルバーグ自身不発で、メインの6枠の推しなら、相手は同じくロイ・シャイダー主演の映画 オールザットジャズ 実はフィリーズレビューのあの馬券だって ・・・ 先は今週御登録のある方々に申し上げる。

 この震災の3・11は、横綱白鵬の誕生日であり、鵬(巨大な鳥、その大空を翔る姿の形容) だが、

    オールザットジャズ   前走・飛鳥ステークス 優勝 

 この飛ぶ鳥のレースの優勝馬、しかもその折の2着は タムロスカイ と云う空である。この時のジョッキーは、ミルコ・デムーロの弟、クリスチャン・デムーロ。

 総て演出だった。前走、ドバイの兄と同じ勝負服で勝利した1頭が、震災1周年の当日、震災で萎れた国民の心を慰めた、昨年、ドバイの世界制覇の1頭の、影武者のように発射してみせる。

 ドバイ優勝の折、ここにも記したが、ヴィクトワールピサ これから通常の方が先ず発想するものは、云うまでも無く ピサの斜塔 のはずである。これが震災を被り傷ついた国土・国民の象徴で、

      傾いても立ち続ける被災地の象徴・支え 

 そう国際的に解釈され、ドバイでの世界制覇が叶えられたのである。

 ディープインパクトが3着・失格で敗れた凱旋門賞も含め、世界の競馬は総て演出なのである。

 大相撲、もし把瑠都の横綱昇進ともなれば、今年の重大なレース結果が左右される。

 御登録は  sir_delacroix@yahoo.co.jp まで

 今週、今を往時の横綱 オルフェーヴル 登場である。〇枠なら、買う。

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