覇王の馬券密議

中央競馬の壮大な演出劇の真実・・・ターフ裏の怪人が饒舌に説き聴かせる回顧と予想

1997年 神戸

2015年06月29日 10時18分35秒 | Weblog
 
 先週、御登録のあった方々だけに解かることを申し上げる。
 
 わたくしは密かに 宝塚記念 2枠3番 ネオブラックダイヤ 単 293.3倍 怖かった。が、当日比較的早い時期、心配は失せた。このゼッケンで納得の発射がメイン前に出現したからだ。
 
 
 昨日は 「あの日」 だった。
 
 
  函館 3R 2枠 3番 マイネルデアデビル   5番人気  1着
  宝塚記念  2枠 3番 ネオブラックダイヤ  13番人気      
 
 
 何故、この宝塚の 2枠3番 秋山真一郎騎手 この馬が不気味だったのか。お話済み。が、函館の3R 同じゼッケンの悪魔の発射済みで、ほぼ無用が明瞭となる。
 
 
 わたくしが、絶対この日仕事はあると見て、待っていた阪神9R 
 
 
   阪神 9R 皆生特別 
 
   6枠10番 ケイアイユニコーン     秋山真一郎 騎手  2着 
   6枠11番 ナオミノユメ        池添学   厩舎 
 
 
 6番人気・12番人気同居の人気薄枠。不気味、異様。そして、発射してくれた。
 
 相手は 7枠13番 オヒア  1番人気 こちらの方が好かったが、3着。申し上げた通り。狙って獲った馬券だった。
 
 
    学 真一郎  そして、 悪魔    
 
 
 土曜函館1R では 
 
    5枠 6番 サトノハーデス    南井克巳厩舎    中止 
 
 この馬名は 冥界の王 である。云わば、南井の悪魔。あの1頭を思い出させる。
 
 
 土曜、冥界の王 = 地獄の大王 も顔色を失った
 
 自分は居なくなり、翌日GⅠの人気薄2着を教えた。
 
 
 2000年 6月25日 第41回 宝塚記念 このレースに、自身もただ一度だけの登場、そして現役最後の出走となったのが、菊花賞馬 マチカネフクキタル だった。
 
 無論、2000年古馬GⅠ主要競走。オペラオーの独壇場で、このレースも圧勝。
 
 
   11頭立て 第41回 宝塚記念 
 
    5枠 5番 マチカネフクキタル    8着
    6枠 6番 マチカネキンノホシ   11着
 
 
 この2頭の仲間のゼッケンだが、換算すると
 
 
   11頭立て 5番    = 換算 16番 宝塚記念 昨日優勝
   11頭立て 6番    = まんま 6番 宝塚記念 昨日2着 
 
 
 この、マチカネの2頭の位置で決まった、昨日だった。
 
 何故、マチカネフクキタル の出走レースの、その仲間同士だったのか。
 昨日、根拠となることは詳しくお話した。
 
 
 この土日、函館競馬場で 
 
    オグリキャップ生誕30周年コーナー  
 
 これが設けられた。どう見てもおかしかった。30周年を祝うのは好い。が、この馬の誕生日は 1985年3月27日 何故、3月生まれのサラブレッドの誕生記念を6月末、宝塚記念の週に函館でやるのか。
 
 
   1990年 第31回 宝塚記念  
 
   1着 5枠 5番 オサイチジョージ     
   2着 6枠 6番 オグリキャップ    
   3着 1枠 1番 ヤエノムテキ     
 
       (10頭)
 
 
 これをわたくしは最初、換算ゼッケンで 15番16番 この組み合わせの暗示だと見たが、実際はオグリキャップの位置 10頭立て6番 これが
 
    6番 かつ 16番 
 
 この昨日宝塚の1・2着位置指示だった。おまけに 3着 1枠1番 ショウナンパンドラ この位置まで教えていたのだから、文句は言えない。少々捻ったサインだった。
 
 
 
 マチカネフクキタル 思い出すだに、空恐ろしい馬だった。
 
 
 名前と全く違う正体を持つ、恐怖の1頭だった、と言える。似たことが起きたら、また使われることを銘記されたし。
 
 
 
     マチカネフクキタル の神戸新聞杯 
 
 
 
 個人的に、競馬史上最も怖ろしいレースである。
 
 よく考えられたなら、貴方にも解かる。
 
 
 
 どう反映するかと見ていたら、やはり、マチカネの宝塚だった!
 スズカも悲運の1番ゼッケン、この3着で寄り添った。
 
 
 
 なでしこ ここまで来たら優勝しか無い!
 
 

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花 月 雪 そして、夢

2015年06月29日 08時48分13秒 | Weblog
 
 先週半ば、
 
    ハナズゴール   登録抹消  引退 
 
 これが発表された。無論、ある競走馬の引退と云うかたちをとった、宝塚記念へのサインだと見做した。
 
 
 この馬は豪州遠征での オールエイジドステークスGⅠ優勝 と云う勲章もあるが、国内重賞は2勝。
 
    チューリップ賞    枠連 7-8  
 
    京都牝馬ステークス  枠連 3-5 
 
 
 結局は、このチューリップの2着が エピセアローム 浜中 で、京都牝馬の折は、浜中騎乗での勝利だったことで、浜中の牝馬 デニムアンドルビー も告げていた訳だが、わたくしはもっと別のレースに注目した。
 
 
 2年前、この馬は パラダイスステークス で2着に発射していたのである。実にこのレースは、このところ、宝塚記念当日の東京メインに組まれている。この方が重要だ、とわたくしは見做した。
 
 2年前宝塚当日、東京メインで発射した馬の引退。これが宝塚の週、報じられたのである。2年前とは
 
 
     8枠10番 ゴールドシップ    田博幸   優勝
     4枠 4番 ダノンバラード    川田将雅   2着 
 
 
 この宝塚の日であり、昨日は
 
     8枠15番 ゴールドシップ   
     8枠16番 ラブリーデイ     川田将雅 
 
 要は2年前の1着馬と2着騎手が同居したのがこの8枠だった。申し上げたように、ここ2年はゴールドシップ、横山典弘に乗り代わっていたが、2年前の内田の意味とは
 
 
    浅野匠頭    あさの たくみのかみ
 
    大石蔵助    おおいし くらのすけ
 
 
 この二人の赤穂の主要人物に共通の「」。これ写しだったからである。
 
 かくして、ハナズゴール 引退 この宝塚へ向けたメッセージとは、
 
 
     2年前と同じことが起きる   今回の8枠の発射 
 
     自分の勝利に寄り添った騎手  浜中の牝馬の発射 
 
 
 この2つだったと云うことである。
 
 
   風さそう よりもなほ われはまた 春の名残を いかにとかせん 
 
 
 これが浅野内匠頭の切腹の際の辞世とされているが、桜満開の春先。短い生涯を自ら終えることとなった身の上を、若き春ながら、今これを終えるにあたり、我が青春の若々しい生の名残をどうしようもない、どうしたらよいのだ、との嘆きを託す。
 
 これを思うと、
 
    ハナズゴール    花(の盛り)の行き着く先  
 
 内匠頭の人生の幕切れを思わせるような馬名だった。一方、大石の辞世とされているのが
 
   あら楽し 思いは晴るる 身は捨つる 浮世のに かかる雲無し 
 
 私は文学教官ではないので、くどくは述べないが、思えば
 
 
   宝塚歌劇団   
 
     月組 雪組 花組 星組 宙組  
 
 この5つのグループと専科で構成され、「忠臣蔵」には、このお二人の辞世の 花 月 が含まれ、そして
 
   桜のの下の切腹で始まり、の中の討入りで決着する 
 
 赤穂の位置した播州、すなわち播磨の国(兵庫県南部)の宝塚には、真に相応しかった。
 
 
 
 前記事で申したとおり、この2013年、最初の ゴールドシップ 優勝 の折の、2頭 
 
   ゴールドシップ + ダノンバラード  =  ダノンゴールド
 
 これを、2012年、13年と続けて檜山特別で勝たせ、昨日日曜の
 
 
  函館 4R
 
   6枠11番 リッチゴールド    5番人気  11着
   6枠12番 ダノンウルフ     6番人気   2着 
 
 
 ここで分身造型し、この人気薄枠を発射せしめる。
 
 ここまで周到に組み上げているのである。
 
 
 
 申し上げていた、2つの連動レースは、ともに8枠発射で今回も機能し、この宝塚記念の連動レースは
 
   過去16年で15回 及び ここ10年連続 
 
 この2つのレースが厳然とまた継続、来年も楽しみとなった。そして、重要な手掛かりとして申し上げた
 
   春GⅠ特異日S   及び 春GⅠサイン馬 
 
 この2つからは最早 8枠の2頭 15番または16番 の発射しかなかった。
 
 
 
 兎も角、出馬表発表の午後及び土曜朝時点では 8枠16番 ラブリーデイ 発射優勝 これを確信し、そして 枠連 8-8 しかない、と考えていたが、土曜函館メインで 8-8 を出され、その上、当日に東京でのゾロ目、阪神でも早いレースで 8-8 そして、直前、阪神10Rの 7-7 函館メインでの 5-5 まで示され、もう宝塚が 8-8 や ゾロ目 にはならないことは承知していたが、ではこのサインでしつこく示されたゾロ目性。これは一体何か?とかなり迷い、慌てたことも事実。
 
 結局は、最初の読み通り 8枠16番 ラブリーデイ 優勝 そして、ゾロ目 = 同じものの揃い とは、金子馬主の所有馬2頭のワンツーと云う暗示だったと云うのが正解、真実だった。
 
 相手 3枠6番 デニムアンドルビー これが人気薄であった以上、この金子馬2頭の組み合わせ。わたくしは思い切れなかった。
 
 
 思えば、夢の第11レース。この分析は既にここで申し上げたが、
 
 
  夢の第11レース        
  東京 芝2400m        
           
           
  1枠 1番 サイレンススズカ 天皇賞・秋 中止
  1枠 2番 メジロマックイーン 菊花賞 1着
  2枠 3番 ウオッカ ダービー 1着
  2枠 4番 トウカイテイオー 有馬記念 1着
  3枠 5番 スペシャルウィーク ダービー 1着
  3枠 6番 テイエムオペラオー 天皇賞・秋 2着
  4枠 7番 アグネスタキオン 皐月賞 1着
  4枠 8番 オグリキャップ 有馬記念 1着
  5枠 9番 エルコンドルパサー NHKマイルC 1着
  5枠 10番 シンボリルドルフ ダービー 1着
  6枠 11番 ナリタブライアン 有馬記念 1着
  6枠 12番 キングカメハメハ ダービー 1着
  7枠 13番 ミスターシービー 天皇賞・秋 1着
  7枠 14番 ディープインパクト 皐月賞 1着
  7枠 15番 エアグルーヴ オークス 1着
  8枠 16番 ブエナビスタ ジャパンC 2着降着
  8枠 17番 ダイワスカーレット 有馬記念 1着 枠
  8枠 18番 オルフェーヴル ジャパンC 2着 枠

 

 
 
 この出馬表で、3枠6番 テイエムオペラオー これだけ、2着ゼッケンだった。
 
 8枠16番 ブエナビスタ これは、ジャパンCで先頭、圧勝のゴールながら、進路妨害を取られ、2着降着した実質優勝ゼッケンだったが、終わってみれば、上記レースの
 
 
   3枠 6番 テイエムオペラオー      2着    → 2着位置
   8枠16番 ブエナビスタ         2着降着  → 1着位置
 
 
 この2つの結末だった。オマケに
 
 
   1枠 1番 サイレンススズカ       競走中止  → 3着位置 
 
 
 これが3着位置であり、正しく 
 
   夢の架空のレースの出馬表の 1着以外の3つのゼッケン で 1~3着
 
 
   夢の第11レース   = 第56回 宝塚記念 完全予告  
 
 これだったことになる。
 
 
 サインであることが明白なものを探り当て、しかしその解釈は様々の余地があり、何が正解なのか。多面的に、別要素からも探り、正解そのものに迫る。
 
 まだまだわたくし自身、腕を磨き、挑まなければならないものなのである。
 
 が、この世界はジャスト正解の折の見返りが大きい以上、毎週感覚を研ぎ、腕を磨くしかない。
 
 
 今週、2重賞だが、連動レース
 
 
   ラジオNIKKEI賞   過去13年で12回 
 
   CBC賞         過去8年連続 
 
 この2つが見つかっている。後者はまだ短いようだが、2003年~2006年まで4年休止していたが、その以前はまた6年連続していた。意図的な休止、また再開なのである。
 
 CBC賞は、ある人物の記念レースであり、今年、この方には重要な人物が圧倒的な注目を浴びた。これがテーマとなることは必定。
 
 
 
 
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本懐成就、堂々の凱旋

2015年06月29日 05時19分00秒 | Weblog
 
 絶対『忠臣蔵』宝塚記念
 
 これに間違い無しを告げる仕掛けが、土曜日から示された。
 
 
    松下武士 厩舎 
 
  土曜 阪神 5R オフクヒメ     優勝
  土曜 東京 8R オースミムーン   優勝 
 
 
 この厩舎が、この土曜だけで2勝を挙げた。今年度、先週まで2勝の厩舎が、である。さらに
 
  日曜 阪神 1R ナリタノヘア    優勝 
 
 
 これで、今年度5勝。内、3勝がこの土日だったのだ。
 
   松下武士 調教師    1980年 12月14日生まれ
 
 これは、赤穂浪士四十七士らの吉良邸討入りの日付である。
 
 討入りの日生まれの武士の厩舎が、際立つ発射を遂げる!
 
 
 殊に、土曜東京ジャンプ。ここでは私もご推奨した
 
   1枠 1番 オースミムーン    高田潤   松下武士厩舎 
 
 鮮やかに勝利。無論これは、宝塚歌劇団(現在、東京宝塚劇場で公演中)に通じるムーン馬。そして、討ち入った赤穂浪士の中の
 
      高田郡兵衛     槍の遣い手  
 
 これと合致する高田騎手だったので、この3番人気をわたくしも申し上げていた。
 
 
 プレゼンター、元宝塚男役トップ 真矢ミキ これも次の暗示と見て、お伝えした。この方は、芸名は 真矢みき → 結婚を機に、真矢ミキ と改称されたが、どちらでも示す先は同じ
 
   2015年6月6日 阪神
 
    10R 三木特別  
    11R 鳴尾記念    優勝 ラブリーデイ  
 
 
 この、ミキ = 三木 で、ラブリーデイを暗示すると、当日申し上げた。さらに、この宝塚記念当日の阪神のイベント
 
 
   日刊スポーツ VS JRA-VAN 
   宝塚記念GⅠドリームレースを先読みせよ!
 
 
 このイベントに、元阪神タイガースの「代打の神様」、桧山進次郎が出演すると告知された。
 
 
 先ず、何故、宝塚の検討会に日刊スポーツなのか? 年間、日刊スポーツの提供する重賞は2つ。今年は既に2つとも終わっており、
 
 
   日刊スポーツ賞中山金杯     ラブリーデイ       優勝
   日刊スポーツ賞シンザン記念   グァンチャーレ  武豊  優勝
 
 
 前日土曜阪神メイン グリーンステークス を12番人気 武豊 が勝利したのも、これが根拠であり、愈々、日刊スポーツのメッセージとは、ラブリーデイであることが濃厚となった。
 
 
 さらに、桧山の登場だが、実に中央競馬に檜山特別と云うレースがあり、これを調べると異様な事実が浮かび上がった。
 
 
   2012年 檜山特別  ダノンゴールド  優勝 
   2013年 檜山特別  ダノンゴールド  優勝
 
 
 実にこれは、
 
 
   2013年 宝塚記念  ゴールドシップ  優勝
   2014年 宝塚記念  ゴールドシップ  優勝
 
 
 この2年連続のゴールド馬の勝利をなぞっていた。ある種の予告だったのである。
 
 
 これを踏まえれば、当然2014年、去年の檜山特別が何らかの今年の宝塚への予告を含む、と考えるのが自然だ。実に、去年6月28日、宝塚記念前日の函館のこの檜山特別。これにはダノンゴールドは出走もせず、8枠の優勝だった。これが、今回、ゴールドシップの3連覇は成らず、8枠が勝利する、この告知だった。
 
 伊達に、元阪神選手・桧山を出した訳ではない。
 
 
 
 さらに、当日阪神イベント  
 
   宝塚記念GⅠも”おっさん゛におまかせ   
         ちっちゃいおっさんトークライブ 
 
 これが予定され、結局、どういう都合かちっちゃいおっさんは登場しなかった。このちっちゃいおっさんとは、尼崎の非公認キャラ。そして、最も近い尼崎のレース
 
 
   2013年6月23日 阪神10R 尼崎ステークス
 
   1着 4枠 4番 セイクリッドセブン    川田   7番人気
   2着 4枠 5番 スマートリバティー
 
 
 川田優勝のゾロ目のレースだったのである。これが、やはり、川田の優勝で、結局はゾロ目と見せつつ、同一馬主、同じ勝負服2頭でのワンツーの暗示だった。
 
 
 
 赤穂浪士宝塚だと断言したが、次の傍証も見つかっており、お伝えしていた。
 
 
   赤穂特別   実施時期、12月の阪神 
 
   2011年  ローマンレジェンド 優勝   川田将雅騎手
   2012年  トウショウヘイロー 優勝   川田将雅騎手
   2013年  トウショウヘイロー 優勝   川田将雅騎手
 
 
 実に、川田の3連勝!
 
 わたくしは今回の所謂「ゴールドシップ宝塚記念」。3年越しの一大プロジェクトだと申したが、ずっと以前からそのプロジェクトが画策され、着々と布石を打たれていたことが解かる。ただ結果だけ、その場で突然「レースと云う体裁」を取って、ファンの前に示されるだけだ。実際は総てが「お芝居」。脚本通り、上演しているだけだ。予定通り、それまでの関連レースを進め、偶々ではなく、予定通り、ゲートから出ず、リハ通り、横山がスタート直後に首を振って見せ、終わってからも、何故出遅れたのか、議論が起き、ジョッキーらが決められた通りのコメントをする。馬任せで責任を転嫁するが、実際は皆、人の指示通りなのだ。
 
 
 上記、2014年 赤穂特別 このレースには川田は出走せず、しかしこの当日のメイン重賞
 
   2014年12月6日
 
   中京 金鯱賞   優勝 ラストインパクト    川田騎手
 
 
 結局、3年連続、赤穂のレースを川田が勝ち、仕上げの去年は、同じ日の重賞制覇。この時の2着が サトノノブレス 池江厩舎で、今回の
 
 
   宝塚記念  ラブリーデイ  優勝    川田騎手 池江厩舎 
 
 
 この脚本に添い、このレースもまた、執り行われていた訳だ。
 
 
 
 
 土曜、長々として情報となったが、次の下りは著名な場面でもあり、皆様方にもご紹介した。お若い方々だと『忠臣蔵』に通じておられず、歌舞伎でも時代劇でも御覧になられたことが乏しいかも知れないからだ。
 
 
 御紹介した、両国橋での井其角と大高源吾の出会い。歌のやり取り、その後、其角はみすぼらしい身なりの元赤穂浪人が、明日待たるる その宝船 と正月の七福神の乗る宝船に託し、明日が待ち遠しい、すばらしいことが待つ、と返した下の句の真意を量りかね、その足で同じく俳諧の弟子に当たる、土屋主税の屋敷を訪れ、この出会いの話をする。すると、土屋の殿様がこの意味を読み解き、「其角殿、今宵あたり、面白いものが見られるかも知れませぬぞ」と告げる。実は、土屋様のお屋敷は吉良邸の隣家だったのだ。
 
 その夜、夜中の隣家の騒動に気付いた土屋主税。家来らに起こされ、庭先に出る。と、塀越しに討入りの浪士の一人が、「吾ら旧浅野の家臣ども。亡君・内匠頭(たくみのかみ)の鬱憤を散ぜんとかくは吉良様のお屋敷に今宵推参仕った次第。何分御当家に御迷惑はお掛け致さぬ故、しばしのお見逃しを。」と呼びかける。対して土屋様「相解かった。存分にお働きなされよ。なお、当家に逃げ込む者あれば、何ぴとと云えども、塀越しに送り返す」と答え、深夜のこと、塀越しに高張提灯を掲げ、庭先を明るくし、助力する。そして、家来らの前で「武士道、今だ地に落ちず」または「武士たるもの、かくありたきもの。浅野殿はよい家来を持たれた」と歎ずる。武士(さむらい)、武士(さむらい)を知る、と云う名シーンで、大物俳優がカメオ出演で貫禄を見せるシーンである。
 
 
 これをまた踏まえたレースであることを示すのが、最も近い両国のレース
 
 
   2012年3月11日 中山9R 両国特別
 
   1着 8枠16番 メイショウツチヤマ    
   2着 5枠 9番 ウッドシップ
 
 
 同じ シップの馬 2着で、メイショウツチヤマ → 名将・土屋(つちや)様 この 8枠16番勝利 である。
 
 
 宝塚は、同じく シップ馬の隣8枠16番が優勝した。
 
 
 枚挙いとまない、傍証、告知レースが用意され、大本番を迎えたのである。如何に意外な結末だろうが、「もう一度レースをやったら全く違う結果になる」などと云う回顧は愚かに過ぎる。GⅠレースはきちんとテーマがある、プロジェクトなのである。
 
 
 わたくしは今回、出馬表が出て  
 
   8枠絶対的!   ゾロ目濃厚 
 
 こう読み、この基本は間違っていなかったが、結局は8枠の優勝で、ゾロ目ではなく、同一要素のワンツー、即ち同じ金子真人オーナーの馬の1・2着と云う、揃いだったのである。同一馬主、全く考えない相手ではなかったが、まさか!だった。
 
 
 
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 「忠臣蔵」は日本人の魂である。赤穂は宝塚と同じ、播磨の国。
 阪神競馬場の所在地は、大阪ではなく、兵庫県宝塚市である。
 
 昨年100周年を迎えた宝塚歌劇団だが、99年目、100年目、101年目と、この播州が生んだ史上名高き壮挙を、ターフで歌劇団になり代わり、上演する3年越しの討入りロマンだったのである。主役はゴールドシップ。最後は撃沈。2着でなく、着外だったのは、長江で中国船が転覆したからではなかったか。遂には吉良の白髪首は落とされる。
 
 締めは雪の名残る、江戸の街中を庶民の喝采を浴びながら、亡君の眠る高輪泉岳寺へ威風堂々凱旋する、赤穂浪士らの、一夜空けた、本懐成就の晴れ姿。
 
 
     晴れやかな日本晴れ     ラブリーデイ 
 
 
だったのだ。
 
 
 日曜東京2R に次の配置があった。
 
   8枠15番 スカイトップ   
   8枠16番 ヒメフジサクラ   
 
 
 このスカイトップとは正しく、現在宝塚大劇場で上演中、
 
   宙組公演 『王家に捧ぐ歌  ~アイーダより』
 
      主演 朝夏まなと   
 
 この   宙(そら)組トップ  = スカイトップ   こう解釈し、お伝えした。
 
 そして、この朝夏まなとは、川田騎手と同じ佐賀県出身。2011年九州新幹線鹿児島ルート全線開業を機に、「さがさくらジェンヌ」に任命された。これを映すのが、ここの8枠 スカイトップ と サクラ馬 この同居だったのである。
 
 向こう(JRA演出側)は向こうで懸命に、訴えかけているのである。
 
 
 函館開催のキャッチで言っていた。
 
 
   夏しかできない
  こい!」をしよう。
 
 
 これは、来い!であり、恋!であり、函館から告げる、宝塚記念優勝馬 ラブリー馬 の訴えだったのである。
 
 
 
 わたくしはこの忠臣蔵宝塚記念と云う認識を踏まえ、いざ!大決戦 とここに記した。
 
 
 ヴェルディ作曲、『アイーダ』の凱旋行進曲が聞こえる。
 
 
 

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