季節はずれのインテルメッツォ(続)

音楽、文学、絵画、スポーツ、シェパード等々についての雑記帖。

物真似また

2014年01月22日 | その他
You Tubeを見ていてお笑い芸人の物真似に行き当たり、面白く見てしまった。
残念ながら僕は芸能人をたくさんは知らない。ところが物真似タレントの芸は当然ながらより多くの人が知っている芸能人を真似るものが多く、そうなると似ているに違いないのだが見ていてちっとも分からない。だから辛うじて知っている人物の真似を見ただけなのだが、それでも面白かった。

山藤章二さんが似顔絵塾というのを週刊朝日で連載していて、目の前にこの雑誌があるとそのページだけは見る。と書いたけれど、僕は週刊誌をほとんど読まないのである。まだ連載されているのか分からず少し心配だ。近頃は立ち読みも週刊誌には及ばないし、この雑誌を置いた医院にもとんとご無沙汰だし。

塾生は素人で、といっても中にはイラストレーターがいたりもするのだが、山藤さんからしたらまあ同じようなものかもしれない。でもみんな僕から見たら上手なのだ。画風は人それぞれで、モデルのどこをどう似させようかという気持ちがよく伝わってくる点だけが共通する。

そこに加えて山藤さんの解説がまた面白い。似顔絵でデフォルメするには大雑把に言って二通りあるという。善意のデフォルメと悪意のデフォルメ。なるほど、と思う。

その伝で物真似芸を見ることも出来そうだ。

清水ミチコという人の芸は悪意に満ちていると思った。悪意といっても、真似をしようと思った時点で一種の親近感を持っているわけだからね。こりゃ意地が悪いや、でも似ているなあ、と笑ってしまう。

演奏というのは大真面目にした物真似のようなものでもあろうか。