原始的
2015年02月23日 | 本
解剖学者の養老毅さん、今は退官して昆虫学者だと自らを紹介している。
新幹線の車中でふと手にした雑誌に短文が載っていて面白かった。
都会的な思考は発展が速いという。たとえばリンゴとひとくくりにすると理解も早くなる。でも個々のリンゴはすべて違う。青いの、赤いの、酸っぱいの、甘いのとさまざまである。
それを考えると、当たり前のようにリンゴとくくって理解するのは難しい。そんな思考回路をもつのを田舎的な理解と呼び、自分はそちらだという。
法隆寺の宮大工、西岡常一さんも似たようなことを言っていた。
小学校の時分算数がよく分からなかった。リンゴ一個とミカン一個で足して2個になるのがどうしても腑に落ちなかったという。
こうした種類の頭の緻密さをもつ人がいつの世にも必ず出てくる。大抵の人はそんなこと無しに、いとも簡単に納得していくし、その速度が速い人を秀才と呼ぶのだが。
もっとも、皆がみなこんな思考回路だったら世の中の進行が滞るだろう。納得するのが素早い人もいないと困るのである。
新幹線の車中でふと手にした雑誌に短文が載っていて面白かった。
都会的な思考は発展が速いという。たとえばリンゴとひとくくりにすると理解も早くなる。でも個々のリンゴはすべて違う。青いの、赤いの、酸っぱいの、甘いのとさまざまである。
それを考えると、当たり前のようにリンゴとくくって理解するのは難しい。そんな思考回路をもつのを田舎的な理解と呼び、自分はそちらだという。
法隆寺の宮大工、西岡常一さんも似たようなことを言っていた。
小学校の時分算数がよく分からなかった。リンゴ一個とミカン一個で足して2個になるのがどうしても腑に落ちなかったという。
こうした種類の頭の緻密さをもつ人がいつの世にも必ず出てくる。大抵の人はそんなこと無しに、いとも簡単に納得していくし、その速度が速い人を秀才と呼ぶのだが。
もっとも、皆がみなこんな思考回路だったら世の中の進行が滞るだろう。納得するのが素早い人もいないと困るのである。
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