犬の事故
2008年06月24日 | 犬
mixiに加入している。そう告げると若い生徒たちが「えーっ」と驚く。そう、僕は堅物で、そうしたものは無縁だと勝手に決めているらしい。いや、そんなことを思うはずがない。堅物とかの問題ではないのだろう。こんなおじさんが!といったところだろう。
加入しているには深い深いわけがある。といっても、おじさんになりたくない、というわけじゃないよ。
mixi内でのコミュニティー巡りは、新聞や雑誌などより、世の中の人々の姿をよく伝えている、と感じるほどだ。
結構面白く利用しているが、シェパードを話題にしているコミュニティーで、3年ほど前、自分の犬が近所の子供を噛んでしまったという書き込みがあった。
幸い大事には至らなかったが、先方は許せない、犬を処分してくれの一点張りで、どうしたらよいか、とアドヴァイスを求める内容だった。
またか、と正直に言ってうんざりする。
投稿から察するかぎりでいえば、噛まれた子供の親もずいぶんだ。なんともいやな感じが残る。犬の持ち主は、平謝りの様子だ。怪我の程度がたいしたことがないのならば、許さないというのは度が過ぎている。
昨今の人たちは、時折信じがたい反応をする。給食費を踏み倒すとか、自分の子供にだけは掃除をさせないでくれ、とか言う親が増えつつあることはすでに周知の事柄だ。今もネットニュースで、救急車をタクシー代わりに使う輩が多く、苦慮している、との記事を読んだばかりだ。
僕はほんとうに犬が好きだから、こうした場合でも犬の立場からしか見たくない。起きてしまったことはもうどうしようもないが、犬の立場からコメントすれば、お願いだから私たちをしっかり躾けて、という哀願になろう。
mixiでの書き込みは、許せないという被害者への怒りばかりが目立った。すでに書いたように、それは僕もわかる。しかし、当の飼い主ばかりではなく、犬を飼う人全般に対し、これからいっそうきちんと躾をしようではないか、という声はついになかった。僕がそうした主旨の書き込みをしたが、無反応であった。
そもそも、子供を見るとおもちゃと勘違いして飛びつく、人に吠えつく、という人がいると、お宅もですか、うちのもそうなんですよ、同じですねえ、なんて会話というかコミュニケーションが成り立つうちは、被害者にどんな理不尽を言われても、返す言葉があるまい。
僕は人付き合いは決してよい男ではないが、子犬を連れた人を見れば、かならずうちの子と遊ばせてくれとお願いする。元来、成犬は子犬を襲うはずがない。子犬は複数の成犬と接しているうちに、犬社会のルールを覚える。同時に人間に対しても警戒心をもつことがなくなる。無駄吠えをさせないには、こんな簡単なことを実行するだけで、まずよいのだ。
ただし、自分が子犬のころそうした経験をしたことのない犬は、大人になっても子犬に対しきちんとした態度が取れないかもしれない。だから子犬の飼い主は、まずは成犬の飼い主に、子犬を苦手にしていないかを訊ねて、それから遊ばせてもらうとよい。
犬の世代交代は悲しいかな、たいへんはやい。ということは、僕たちの心がけ次第で、不幸な飼われ方をしている犬を減らすこともできる。
犬好きに悪人はいないというのは、以前も書いたが、我田引水も度が過ぎよう。むしろ、犬をめぐるあれやこれやからも、人間模様を窺うことができる。犬は僕たちの姿を映す鑑だといっても良い。ただし、犬が好きな人たちの間でだけ適用できる鑑だということをお忘れなく。
mixiのコミュニティー巡りでも、その常識を再確認した次第である。
加入しているには深い深いわけがある。といっても、おじさんになりたくない、というわけじゃないよ。
mixi内でのコミュニティー巡りは、新聞や雑誌などより、世の中の人々の姿をよく伝えている、と感じるほどだ。
結構面白く利用しているが、シェパードを話題にしているコミュニティーで、3年ほど前、自分の犬が近所の子供を噛んでしまったという書き込みがあった。
幸い大事には至らなかったが、先方は許せない、犬を処分してくれの一点張りで、どうしたらよいか、とアドヴァイスを求める内容だった。
またか、と正直に言ってうんざりする。
投稿から察するかぎりでいえば、噛まれた子供の親もずいぶんだ。なんともいやな感じが残る。犬の持ち主は、平謝りの様子だ。怪我の程度がたいしたことがないのならば、許さないというのは度が過ぎている。
昨今の人たちは、時折信じがたい反応をする。給食費を踏み倒すとか、自分の子供にだけは掃除をさせないでくれ、とか言う親が増えつつあることはすでに周知の事柄だ。今もネットニュースで、救急車をタクシー代わりに使う輩が多く、苦慮している、との記事を読んだばかりだ。
僕はほんとうに犬が好きだから、こうした場合でも犬の立場からしか見たくない。起きてしまったことはもうどうしようもないが、犬の立場からコメントすれば、お願いだから私たちをしっかり躾けて、という哀願になろう。
mixiでの書き込みは、許せないという被害者への怒りばかりが目立った。すでに書いたように、それは僕もわかる。しかし、当の飼い主ばかりではなく、犬を飼う人全般に対し、これからいっそうきちんと躾をしようではないか、という声はついになかった。僕がそうした主旨の書き込みをしたが、無反応であった。
そもそも、子供を見るとおもちゃと勘違いして飛びつく、人に吠えつく、という人がいると、お宅もですか、うちのもそうなんですよ、同じですねえ、なんて会話というかコミュニケーションが成り立つうちは、被害者にどんな理不尽を言われても、返す言葉があるまい。
僕は人付き合いは決してよい男ではないが、子犬を連れた人を見れば、かならずうちの子と遊ばせてくれとお願いする。元来、成犬は子犬を襲うはずがない。子犬は複数の成犬と接しているうちに、犬社会のルールを覚える。同時に人間に対しても警戒心をもつことがなくなる。無駄吠えをさせないには、こんな簡単なことを実行するだけで、まずよいのだ。
ただし、自分が子犬のころそうした経験をしたことのない犬は、大人になっても子犬に対しきちんとした態度が取れないかもしれない。だから子犬の飼い主は、まずは成犬の飼い主に、子犬を苦手にしていないかを訊ねて、それから遊ばせてもらうとよい。
犬の世代交代は悲しいかな、たいへんはやい。ということは、僕たちの心がけ次第で、不幸な飼われ方をしている犬を減らすこともできる。
犬好きに悪人はいないというのは、以前も書いたが、我田引水も度が過ぎよう。むしろ、犬をめぐるあれやこれやからも、人間模様を窺うことができる。犬は僕たちの姿を映す鑑だといっても良い。ただし、犬が好きな人たちの間でだけ適用できる鑑だということをお忘れなく。
mixiのコミュニティー巡りでも、その常識を再確認した次第である。
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