🟩自然🟩
自然というと、私たちは人の手が加えられてない大地や、あるがままの状態をさしますが、親鸞はこれを内実についての本質的なあり方としてとらえております。有名な『自然法爾(じねんほうに)』です。
自然(じねん)というは、自はおのずからという、行者のはからいにあらず、然というははしからしむという(親鸞『末燈鈔』)
要旨
『自然ということばの自は、おのずからという意で、自力によるはからいではない。また然も、しからしめるという意味であって、これも人間のはからいではない』という意。
自然にまかせる、自然にゆだねる、ということは、いかなる自力の行いをも否定して、他力そのものに立つということで、ここに『絶対他力』の信仰があります。
『歎異抄』第16章にある親鸞のことばに、念仏を唱えることは「自然」であるとして、「わがはからざるを、自然ともうすなり、これすなわち他力にてまします」と述べている。🙏🙏🙏