⬛️倉敷国際ホテル⬛️
ホテルロビーに展示してある作品、大板壁画(だいはんへきが)「大世界の柵・坤(こん)」副題「人類より神々へ」は、棟方志功が手掛けた作品の中でもっとも大きく、木版画としては世界最大の大作(幅12.84m・高さ1.75m)です。これは1963年、倉敷国際ホテルのオープンに合わせて大原總一郎(大原美術館創設者大原孫三郎の息子で当ホテルの創設者)が制作を依頼したものです。
この作品は、初め「乾坤頌 ー人類より神々へー」という作品名でしたが、この版画の版木の裏面を使い大阪万国博覧会の日本民藝館に展示した「大世界の柵<乾>神々より人類へ」という作品を制作したことから、後に改名されたという逸話も残されています。
作品はベートーベンの第九、情熱、皇帝等の韻律を裸体の中に響かせ、神々の芸術への讃歌を版画化したと言われています。また、ピカソの「ゲルニカ」を見た感動をモチーフに作ったとも言われています。