⬛️志功記念館閉館は再考を⬛️
6月18日の本紙記事の報道などによると、青森市の棟方志功記念館は、新型コロナウイルスの影響による観覧者数の著しい減少や、建物の老朽化などを理由に、2023年度に閉館するという。保管している約2千点の作品は今後、青森県立美術館への移管が検討されている。
◇今回の棟方志功記念館閉館に関しては、財団法人が管理・運営しているとはいえ、県民に広くパブリックコメントを求めるのが常識ではなかろうか。税金も投入しているのに、私も何年も賛助金を出してきた財団が突然、一方的に閉館宣言というのは納得がいかない。広く意見を聞くべきだと強く思う。これもひとへに、青森県の文化行政に対する怠慢でもあろうと思う。
◇社内研修で3回見学した棟方志功画伯愛用のピアノのほこりが、如実にそれを物語っていた。記念館は市民、県民、世界の財産である。それも文化勲章を受章した「世界のムナカタ」自らが建設に携わった、国民の文化財と言っても過言ではない。アイシテモ、アイシキレナイ、ムナカタシコウキネンカン。ネガティブ思考よりポジティブ思考(志功?)でサスティナブルに、と再考を訴える。
(青森市・船橋素幸・62歳)