🟥ネブタ談義🟥
棟方志功画伯のバックボーンは「ネプタ」にあると思います。アイシテモ愛しきれない。オドロイテモ驚ききれない。ヨロコンデモ喜びきれない。カナシンデモ悲しみきれない。それがネブタです。跳人の家路につくサラサラ、サラサラとさせる鈴の音に秋を感じる感性を磨きます✨
「ネブタのさみしさを解らなくちゃ、ネブタじゃないですよ。ネブタがネ、前にこうかぶさってくる時、正面ですね。こういうかぶさりを体に受けて、こんどはネブタが行くでしょう。だんだんネ。静かに。こう笛の音が聞こえて、かすかになるようになると、ネブタが行く後姿がネ。いわゆる憂いの世界です。それを味あわなくっちゃ、ネブタじゃないですネ。ということを、本当に知る人が不足になりました。むこうへ遠ざかるのもネブタ、こっちへこうかぶさってくるのもネブタ。表裏のネブタ。裏と表で、ネブタのさみしさがはっきりしてくるんです。ネブタが終わるでしょう。そして、家路に帰るんだ。跳ねた人がネ、サラサラ、サラサラとさせる鈴がネ。本当に秋を誘う感じがするの。家にいて聞いているとネ、その鈴の音がサラサラしてネ。本当に秋の風を連れてきたなという感じ。そのサワサワする鈴の音をネ、聞ける所までこなくっちゃ、ネブタを本当にわかるといえないですネ」