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日々是好日日記

「家族の絆」の再生を考える

2020年04月13日 | 日々徒然

「家族の絆」の再生を考える🏠

カラスの鳴かぬ日はあれど「少子高齢化」を耳にしない日はない。各自治体や学者たちは「人口減少社会」に警鐘を鳴らすが、既に家庭という最小の人間社会のユニットが崩壊しつつある。親2人、子2人の「標準家庭」はもはやスタンダードではなくなった。料理番組のレシピも、10年前くらいから「4人」から「2人」向けになったと関係者が解説していた。家族が変わり食卓の風景が変わり、「一家だんらん」が死語となりつつある。
◇その「家族の絆」の接着剤になるのが「冠婚葬祭」という通過儀礼なのではなかろうか? 家族の行事や地域のお祭りなどを大事にして、参加していくことが地域の連帯感を築き上げてゆく。それと同時に、人の死を通じて家族や地域の一体感を醸成して、人間形成を促す。少子高齢化、核家族化で肉親の死をみとることが少なくなった今こそ、子どもたちに死を見つめさせるべきであると常々考えている。儒教の大家・孔子も「礼記」の中で「儀式を軽んじる国家は滅ぶ」と説いている。
◇人の命が軽くなってきている今、お盆やお彼岸、法事などの儀式の持つ意味を再認識することで、人と人との絆を再確認し、人間の尊厳にもつながっていくものと確信している。「祭りはコミュニティーの原点」。わがふるさと青森には「ねぶたまつり」という地域の絆を太くする強力な接着剤があるのに、最近、その粘着力が落ちてきていると思うのは私だけであろうか。

(青森市・船橋素幸・NPO法人「いのちの教育ネットワーク」理事)

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