当院のスタッフが中心となって投稿したアンケート調査の論文が世に出ましたので報告です。
リハビリテーション医学(The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine)の2019年5月号に「脊髄小脳変性症および多系統萎縮症患者のリハビリテーション実施状況と患者属性との関連」が掲載されました。
この論文は、リハビリテーション科医、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士と多職種の共著となっているのが特徴です。
これは2014年に刊行されたSCD・MSAのリハビリテーションの書籍作成(https://blog.goo.ne.jp/e-saitama-reha/e/a79159763cf5e5bd05f5657f125c76df)
にあたって実施されたアンケート結果を再構成したものになります。
患者会会員の914名分の解析結果ですので多少偏りがあるかもしれませんが、大規模な調査となりました。
結果は、全国的に見てもSCD・MSA患者のリハビリテーション提供にはまだまだ不足があり、意欲はあってもリハを受けることができない方も潜在的には多くいらっしゃるのだと思います。
そのためのリハビリテーション環境の整備は必要ですが、なかなか一セラピストの力では進みません。
まずはこのような実態を報告するところからです。
同時に専門知識をもって対応できるリハビリテーションスタッフの育成も重要だと感じました。
まだ早期公開のため、アクセス権がある方が限られると思いますが、電子ジャーナルはJ-Stageに掲載されています
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/advpub/0/advpub_18004/_article/-char/ja
M1(PT)