『Man, through the use of his hands as they are energized by mind and will, can influence the state of his own health. - Mary Railly
ひとは心と意思に賦活されて両手を使うとき、それによって自身を健康にすることができる。』
明けましておめでとうございます。
昨年一年の締め括りに、作業療法部門からこの場をかりて患者さまの作品をご紹介いたします。
素敵な作品の数々を、是非ご覧ください。
後半は、作業療法士へインタビュー『activity(作業活動)をする意味とは?』として、当院OTの回答を載せています。
皆がどのように作業活動を捉えているのか、筆者も一作業療法士として興味がありました。
こちらも併せてお楽しみください。
では早速、作品のご紹介!
筆者が大好きな絵。ワンキーマウスを使って描いています。これはお兄さんの作品
これは弟さんの作品。ご兄弟で画風が違っていて素敵です。
アイロンビーズ、手先の細かな動きが要求されます。今年はなぜか飛躍的に作品のレベルが上がりました!
始めて年賀状を書きました!満面の笑み!
メリークリスマス
フォトジェニック
作品は時として、言葉以上にそのひとを伝えてくださいます。
続けて『activity(作業活動)をする意味とは?』各作業療法士の回答をお楽しみください。
『作品の出来上がりは、本人にとって達成感を味わう機会であり、それを称賛されると自信づけにもつながる。障害でできない体験をしている中での残存能力を生かし、その人らしさを表現する一つの手技かな?』
『この手は何をできるのか。この手は何をするためのものか。それを確認するためかと思います。』
『activityは楽しいです!手指や上肢、身体全体の機能を向上させるのももちろんですが、出来上がった時達成感や、次回までの楽しみにする時間「早くやりたいなぁー」
たくさんの人とのコミュニケーションをとるきっかけにもなります。私にもこれができるんだという前向きな気持ちにもなるかもしれないです。』
『過程が重要な要素であり、治療的手技として用いられる作業(OTの独自性)』
『activityを通じて新しい(自分を)発見することに繋がる。人とのつながり、コミュニケーション』
『最高、最強の自主トレーニングを獲得、又は、見つけて頂くためOTが関われる以外の時間が、今後の機能維持に大きく関係してくると考える。』
『activityという目的のために手指・上肢・身体を使ってもらうことで、より機能向上に繋げられる。
提案したactivityが患者さんに合えば、運動・訓練で使うより、より機能向上に繋げられる。』
『患者さんに少しでも楽しみを持ってリハビリをしてほしい。作品が完成したときの達成感を味わって次の活動につなげてほしい』
『患者さんが楽しみながら機能回復できる手段の一つ。それが患者さんの自己表現の仕方として定着できると素敵だと思います』
『患者さん本人にとってactivityをすることで自己表現をする自己実現の機会になる。
OTにとってはactivityをすることで自己表現してもらい、周りの人たちに認識してもらえる。患者さん本人と周囲の相互作用を生むことができると思います』
『activity≠作業(手工芸などの手作業)ではないことを前提として・・・
OTにとってのactivityは活動そのもの。そのための手技として様々なアプローチを実践する。ここでいう作業活動的なactivityも手段の一つであり「作る=目的・目標」ではなく、作品を作ることで周囲とのつながりがうまれたり、自分の考え方を整理したり(遂行)、作った作品から本人が得られる体験や経験が大きい。そのためOTにとっての意味・・・まぁ、OTがOTであるためのものがactivityかと・・
うまく言えずすみません』
『手を挙げてください、と言うよりも、その棚のコップを取ってください。と言うほうが
より筋は協調的に働くと学生の時に習いました。目的があって、そこに意思と意欲が伴うことで
身体は真価を発揮する。楽しみと喜びが加われば、精神をも賦活する。心が身体を活かす。
それがactivityの意味や価値のように思います』
『自分の好きなこと、興味のあることを知るきっかけになることであったり、創造力などの力を身に付けるものだったり、それを通じて誰かに話しかけられたり、ほめられたり・・・何かの「きっかけ」になるものなのではないだろうか・・・』
当院作業療法士の思惑(?)は、いかかでしたでしょうか?
自らを知り、活かし、他者とのつながりを生むひとつの手段としてactivity(作業活動)がつかわれているように思います。
筆者が学生の頃使っていた本にはこんなことが書かれていました。
作業活動がafford(与える、提供する)もの
・意味性-価値、意味をともなう
・目的性-目的に導かれる
・具体性-過程、結果があきらか
・投影性-気持ちがあらわれる
・能動性-意思がはたらく
・身体性-からだを使う
・操作性-素材、道具をもちいる
・没我性-我をわすれる
・共有性-体験をともにする
作業療法士とは、「ひとにとっての作業の価値」を最も知る者
そうありたいと筆者は思っています。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。作業療法スタッフ一同より深謝
東埼玉病院リハビリテーション科ホームページはこちらをクリック
ひとは心と意思に賦活されて両手を使うとき、それによって自身を健康にすることができる。』
明けましておめでとうございます。
昨年一年の締め括りに、作業療法部門からこの場をかりて患者さまの作品をご紹介いたします。
素敵な作品の数々を、是非ご覧ください。
後半は、作業療法士へインタビュー『activity(作業活動)をする意味とは?』として、当院OTの回答を載せています。
皆がどのように作業活動を捉えているのか、筆者も一作業療法士として興味がありました。
こちらも併せてお楽しみください。
では早速、作品のご紹介!
筆者が大好きな絵。ワンキーマウスを使って描いています。これはお兄さんの作品
これは弟さんの作品。ご兄弟で画風が違っていて素敵です。
アイロンビーズ、手先の細かな動きが要求されます。今年はなぜか飛躍的に作品のレベルが上がりました!
始めて年賀状を書きました!満面の笑み!
メリークリスマス
フォトジェニック
作品は時として、言葉以上にそのひとを伝えてくださいます。
続けて『activity(作業活動)をする意味とは?』各作業療法士の回答をお楽しみください。
『作品の出来上がりは、本人にとって達成感を味わう機会であり、それを称賛されると自信づけにもつながる。障害でできない体験をしている中での残存能力を生かし、その人らしさを表現する一つの手技かな?』
『この手は何をできるのか。この手は何をするためのものか。それを確認するためかと思います。』
『activityは楽しいです!手指や上肢、身体全体の機能を向上させるのももちろんですが、出来上がった時達成感や、次回までの楽しみにする時間「早くやりたいなぁー」
たくさんの人とのコミュニケーションをとるきっかけにもなります。私にもこれができるんだという前向きな気持ちにもなるかもしれないです。』
『過程が重要な要素であり、治療的手技として用いられる作業(OTの独自性)』
『activityを通じて新しい(自分を)発見することに繋がる。人とのつながり、コミュニケーション』
『最高、最強の自主トレーニングを獲得、又は、見つけて頂くためOTが関われる以外の時間が、今後の機能維持に大きく関係してくると考える。』
『activityという目的のために手指・上肢・身体を使ってもらうことで、より機能向上に繋げられる。
提案したactivityが患者さんに合えば、運動・訓練で使うより、より機能向上に繋げられる。』
『患者さんに少しでも楽しみを持ってリハビリをしてほしい。作品が完成したときの達成感を味わって次の活動につなげてほしい』
『患者さんが楽しみながら機能回復できる手段の一つ。それが患者さんの自己表現の仕方として定着できると素敵だと思います』
『患者さん本人にとってactivityをすることで自己表現をする自己実現の機会になる。
OTにとってはactivityをすることで自己表現してもらい、周りの人たちに認識してもらえる。患者さん本人と周囲の相互作用を生むことができると思います』
『activity≠作業(手工芸などの手作業)ではないことを前提として・・・
OTにとってのactivityは活動そのもの。そのための手技として様々なアプローチを実践する。ここでいう作業活動的なactivityも手段の一つであり「作る=目的・目標」ではなく、作品を作ることで周囲とのつながりがうまれたり、自分の考え方を整理したり(遂行)、作った作品から本人が得られる体験や経験が大きい。そのためOTにとっての意味・・・まぁ、OTがOTであるためのものがactivityかと・・
うまく言えずすみません』
『手を挙げてください、と言うよりも、その棚のコップを取ってください。と言うほうが
より筋は協調的に働くと学生の時に習いました。目的があって、そこに意思と意欲が伴うことで
身体は真価を発揮する。楽しみと喜びが加われば、精神をも賦活する。心が身体を活かす。
それがactivityの意味や価値のように思います』
『自分の好きなこと、興味のあることを知るきっかけになることであったり、創造力などの力を身に付けるものだったり、それを通じて誰かに話しかけられたり、ほめられたり・・・何かの「きっかけ」になるものなのではないだろうか・・・』
当院作業療法士の思惑(?)は、いかかでしたでしょうか?
自らを知り、活かし、他者とのつながりを生むひとつの手段としてactivity(作業活動)がつかわれているように思います。
筆者が学生の頃使っていた本にはこんなことが書かれていました。
作業活動がafford(与える、提供する)もの
・意味性-価値、意味をともなう
・目的性-目的に導かれる
・具体性-過程、結果があきらか
・投影性-気持ちがあらわれる
・能動性-意思がはたらく
・身体性-からだを使う
・操作性-素材、道具をもちいる
・没我性-我をわすれる
・共有性-体験をともにする
作業療法士とは、「ひとにとっての作業の価値」を最も知る者
そうありたいと筆者は思っています。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。作業療法スタッフ一同より深謝
C2(OT)
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