国立病院機構へ就職をお考えの方々へ、当院の理学療法部門の魅力についてお伝えできればと思います。
先日、国立病院機構(以下NHO)への入職を検討している理学療法学生が当院の見学に来ました。
私は、4年制大学卒業後にNHOに入職し、今年7年目となる理学療法士です。入職から1~5年目までは他県のNHOで勤務し、6年目の4月に異動で東埼玉病院へ赴任しました。
私は、大学4年生の頃、養成校で開催された就職説明会でNHOの存在を知り、実際にNHOで働いている療法士から直接話を聞きたいと思い、当院を見学しました。
私がNHOへの入職を決めた理由は、3つあります。
1つ目はNHOには小児・重症心障害児者の理学療法を行っている施設があるという点です。
臨床実習で小児・重症心身障害児者の分野に興味を持ちましたが、私が就活をしていた時には、小児分野の理学療法士の求人がほとんどなかったため、NHOなら関わる機会があるかもしれない、という思いがありました。
2つ目は、総合病院などで診療を行っている成人の理学療法も併せて行っているという点です。
小児・重症心身障害・神経難病など特殊な分野に関わりたい一方で、脳血管疾患、運動器疾患、呼吸器疾患など、一般的な診療分野の経験も積みたいと思っていました。
3つ目は、異動があり、様々な病院を転々と出来るという点です。
大学生の頃は、まだ自分が極めたいと思う分野や方向性がはっきりしておらず、まんべんなく経験したいという思いがありました。そのため、異動を通して、それぞれの施設が特徴としている分野を学べたらと思いました。
以上の点から、自分が目指す理学療法士像である「多くの分野の経験し幅広く診療を行える一方で、何らかの専門性も身に着けたセラピスト」という目標に近付ける環境なのではないかと思い、NHOへの入職を決めました。
1か所目に配属となった病院では、ALSをはじめとした神経難病、重症心身障害児者、透析を含む腎疾患、結核を含む呼吸器疾患、整形外科疾患、膠原病などの診療を中心に行っていました。
どちらかというと、慢性期寄りの病院であり、日々経験を積む中で、急性期や回復期などの分野も勉強したいな、という思いが出てきました。
また、ライフワークバランスの面からも実家のある埼玉県へ戻りたいという思いもあり、5年目の頃に異動希望を出しました。
当院のリハビリ科では、筋ジストロフィーを含む神経筋疾患や、重症心身障害児者、結核を含む呼吸器疾患などの政策医療分野の他、回復期リハビリテーション病棟を有し、脳卒中や整形外科疾患等の診療をおこなっております。
現在は回復期病棟のチームに配置になり、1年3ヶ月が経ちますが、以前の病院では全く経験のなかった分野であり、勉強の毎日です。
当院には現在22名の理学療法士がおり、NHOの中では大所帯です。経験年数別でいうと、1~3年目が5名、4~10年目が9名、10~20年目が7名、20年目以上が1名となっています。
新人から中堅、ベテランまで比較的人数バランスがよく、診療で困ったことがあっても、周囲に相談しやすい環境です。
当院の現在の体制としては、おおまかに診療科別のチーム分けをしており、定期的にチームの再編成がなされ、多くの分野を経験できる体制となっています。
当院だけではなく、NHOでは民間病院でなかなか診療を行っていない疾患を経験できる所が魅力的だと思います。
また異動があるため、その都度転職活動をせずとも、病院を移ることができます。複数の施設を転々とし、様々な経験を積むことが出来る体制もNHOの特徴だと思います。
就職活動をしている方々へ参考になりましたら幸いです。NHOへご興味のある方は、ぜひNHOホームページをご覧ください。
図:プラットホーム
図:階段機器
図:平行棒
図:作業療法ブース
※写真は当院リハビリテーション室です。ゾーニングの関係で一部変更がある場合があり、必ずしも上記の写真と一致しない場合があります。
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【注意】
本ブログの掲載記事は,個人的な見解を含んでおり正確性を保証するものではなく,当院および当科の総意でもありません.引用や臨床実践等は各自の判断と責任において行うようお願いいたします。