国際福祉機器展(H.C.R. 2017)に行ってきました。
最近行っていなかったのですが、最新の福祉機器を見ることで、何か斬新な医療ニーズのアイデア(後述)が出ないかなと思い、足を運びました。
感想としては、そうですね…、残念ながら新たな医療ニーズのアイデアは出なかったのですが、最近の流行を感じました。
目立ったものは、センシング・モニタリング技術の日常生活場面での実用化でしょうか。
浸透するにはまだ時間がかかると思いますが。
例えば、自動体動検知などを備えた高機能ベッド、排泄(検知、処理)のハイテク化、徘徊検知機器など本人だけでなく、介護者のことに配慮した方向性への進化が見てとれました。
一時的に流行したHALなどの外骨格型ロボットも近年はなりを潜め、移乗場面では(前からありましたが)前方支持型の移乗機器が多く出品されているという印象を持ちました。
移動支援に関しては、車いすだけでなく歩行器も多く出品されており、デザイン性も向上し、電動アシストタイプの歩行器が目立ちました。
理学療法としては、多くの種類が開発されていますが簡易的に身体装着して利用できる歩行支援機器が多くアピールされていた印象です。
と、どうしても一つ一つ触れてしまいきりがないので、この辺にしておきます。
ところで、
以前にも当ブログで触れた埼玉医療イノベーションネットワーク(前回記事:情報交換会を行いました「埼玉県先端産業創造プロジェクト」)は、既に埼玉県内のいくつかの病院で行われており、臨床現場からのニーズに則した新たな医療デバイスの開発に期待がされています。
当院リハ科も今後、臨床ニーズを出していく予定ですが、ポッと出るアイデアは既に商品化されているか、開発が進められていることが多く意外に本当に新しいアイデアや発想は難しいと痛感します。
個人的には、新たな発想だと思って期待した、車いすのスイングイン(スイングアウトではなく、反対に内側に収納することによって周囲への干渉を減らす)も既に商品化されていました…。他にも連続血圧計(リアルタイムで血圧を非侵襲で計測するシステム)も既にオランダで商品化、日本でも臨床試験中?でした。
それでも、「実現可能」で「臨床的に有用」な「新たな発想」の医療デバイスは、やはり臨床現場から発信されて行くべきものだと思います。
せっかく思いついても、現実に埋もれてすぐに忘れてしまうことの方が多いのではないでしょうか。
日々の臨床から、目の前の患者さんを良くするために、こんなモノがあったらいいのに、こんな風なことができたらいいのに、といった記憶を意識して残しておくことが重要かなと考えています。
M1(PT)
東埼玉病院リハビリテーション科ホームページはこちらをクリック
最近行っていなかったのですが、最新の福祉機器を見ることで、何か斬新な医療ニーズのアイデア(後述)が出ないかなと思い、足を運びました。
感想としては、そうですね…、残念ながら新たな医療ニーズのアイデアは出なかったのですが、最近の流行を感じました。
目立ったものは、センシング・モニタリング技術の日常生活場面での実用化でしょうか。
浸透するにはまだ時間がかかると思いますが。
例えば、自動体動検知などを備えた高機能ベッド、排泄(検知、処理)のハイテク化、徘徊検知機器など本人だけでなく、介護者のことに配慮した方向性への進化が見てとれました。
一時的に流行したHALなどの外骨格型ロボットも近年はなりを潜め、移乗場面では(前からありましたが)前方支持型の移乗機器が多く出品されているという印象を持ちました。
移動支援に関しては、車いすだけでなく歩行器も多く出品されており、デザイン性も向上し、電動アシストタイプの歩行器が目立ちました。
理学療法としては、多くの種類が開発されていますが簡易的に身体装着して利用できる歩行支援機器が多くアピールされていた印象です。
と、どうしても一つ一つ触れてしまいきりがないので、この辺にしておきます。
ところで、
以前にも当ブログで触れた埼玉医療イノベーションネットワーク(前回記事:情報交換会を行いました「埼玉県先端産業創造プロジェクト」)は、既に埼玉県内のいくつかの病院で行われており、臨床現場からのニーズに則した新たな医療デバイスの開発に期待がされています。
当院リハ科も今後、臨床ニーズを出していく予定ですが、ポッと出るアイデアは既に商品化されているか、開発が進められていることが多く意外に本当に新しいアイデアや発想は難しいと痛感します。
個人的には、新たな発想だと思って期待した、車いすのスイングイン(スイングアウトではなく、反対に内側に収納することによって周囲への干渉を減らす)も既に商品化されていました…。他にも連続血圧計(リアルタイムで血圧を非侵襲で計測するシステム)も既にオランダで商品化、日本でも臨床試験中?でした。
それでも、「実現可能」で「臨床的に有用」な「新たな発想」の医療デバイスは、やはり臨床現場から発信されて行くべきものだと思います。
せっかく思いついても、現実に埋もれてすぐに忘れてしまうことの方が多いのではないでしょうか。
日々の臨床から、目の前の患者さんを良くするために、こんなモノがあったらいいのに、こんな風なことができたらいいのに、といった記憶を意識して残しておくことが重要かなと考えています。
M1(PT)
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