東埼玉病院 リハビリテーション科ブログ

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院内向けFIM勉強会を開催しました

2023年08月07日 | リハ科勉強会

病棟・リハビリテーション室合同でFIM勉強会を開催しました。

 

私たちリハビリテーション科では、患者さんの目標とする自立度や介助量軽減まで現時点でどこまで近づいているのか、逆にどのあたりを改善すればより効率的にゴールに近づくことができるのかを日々チームで繰り返し評価・議論しています。

 

その評価の「共通言語」としてFIM(Functional Independent Measure)という1978年アメリカで開発され1990年に日本語版が出版された評価尺度を用い、患者さんの現在のADL(日常生活動作)を評価しています。リハビリテーションはチーム医療ですので、リハビリ科スタッフ全員がこのFIMの採点原則を理解し評価できることが大切であり、毎年この時期にFIM勉強会を開催しています。

 

今回も昨年同様、当科医師が講師となり採点の原則や各評価項目の課題内容(運動13項目、認知5項目)について講義を行いました。

FIMは基本的に「最大限できる機能(いわゆる”できるADL”)」を見るのではなく、「実際に病棟生活で行っている機能(いわゆる”しているADL”)」を介助量に従い採点するのですが、新入職員や異動された職員には慣れない評価尺度に戸惑っている方もいました。私自身も最初は講義を聴くだけでは十分に理解できず、数多くの患者さんで実際に何度も評価をすることで自然と慣れたように思います。

 

患者さんの現在の状態を把握し、今後のリハビリテーション治療の道筋を立てるのに大変有用な評価尺度だと考えていますので、新しいスタッフにも早く慣れてもらえるよう、今後も診療科一丸となりサポートします。

 

 

 

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