婆さんが行く

婆さんの食卓とワンコ

孤独死

2012-02-14 14:21:30 | Weblog
「元気?」
数ヶ月ぶりで友人に電話をしてみた。

あのね・・から始まった話は、胸にズシーンと響いた。
なんでも独身の兄弟が暮れに一人で亡くなっていたのだそうだ。
連絡がとれなくなってから5日後
不審に思って部屋を訪ねると
コートを着てテレビがつけっぱなしでその横に犬が寄り添っていたのだそうだ。
真っ黒な中型の雑種犬
その犬 飼い主が亡くなったのだから5日間も飲まず食わず
そして 驚いたことにおしっこやウンチもしていなかったそうです。(外でするようにしつけられていた)
犬は、保護したそうだが 当然 元気はなく
それでも遺品を持ち帰ったときに飼い主の衣類 遊んでもらったボールを探し当ててうれしそうにしたのだそうです。

「・・・・・」
まいったな 言葉が出なくて・・
涙ばかりで
しかも私は、どうやら可哀想な犬に涙 涙だった。

その友人 爆弾発言
「犬はねぇ どの兄弟もみれないのだから 処分したらどうだろうって提案したのよね」
「えっ!?」
「そうしたら妹がめったなことは言ってくれるなって 犬のめんどうをみてるの。そんな妹に何ができるか考えたのだけれど エサ代を毎月上げようかと思って・・」
「そうね とってもいい考えね」


自分が急死するのは、まあしかたがないとしても
残された犬はどうしよう。
名案がなかなか浮かばない。


        木製パレット屋のつぶやき