広田さくら vs つぼ原人
【GAEA JAPAN】広田さくら vs つぼ原人 2003年2月11日 東京・後楽園ホール
大津市で平成23年10月、市立中2年の男子生徒=当時(13)=が自殺したのはいじめが原因だったとして遺族が同級生3人と保護者、市に約7720万円の損害賠償を求めた訴訟の第8回口頭弁論が13日、大津地裁(長谷部幸弥裁判長)であった。遺族側は、市が設置した第三者調査委員会がまとめた「いじめが自死につながる直接的要因になった」とする報告書について「公平性に疑いはない」など信用性を主張した。
報告書は、市側が証拠として提出。前回の口頭弁論で、同級生の一部が「報告書は原告との和解を目指す大津市の意向を踏まえて恣意(しい)的にまとめられたもので、信用性はない」と主張していた。
これに対し、遺族側は「調査委は、事実に誠実に向き合うとする設置規則に基づいて報告をまとめ、市が調査を指示できるものではない。また一部のいじめは認定されず、原告に不満が残る点もある」と指摘。市は「調査委は市から独立し、報告書の信用性は極めて高い」と書面で反論した。