e411y(回顧録)

e411yの旅でのことを書き残しておきたいと思います。

帰路

2010年08月26日 | e411y全般
去年の11月30日、私はパリの空港にいた。


いろんなことがあった、このe411yの旅を終えて帰国するための飛行機を待っていた。


飛行機に乗ればこの旅は終わる・・・


日常の世界が待っている・・・本当に複雑な心境だった。


もうこんな旅は人生において二度とないだろう・・・


これまでの自分を振り返るのに十分な時間と環境を与えてもらった。


そしてこの旅から学んだことからの課題も・・・


私の手には、読みかけの村上春樹“海辺のカフカ”の文庫本。


次男がこの旅の出発に貸してくれた本だ。


帰りの飛行機が日本に到着する間には、長い長い夜と時間がある。


どうせ眠れないのだから、ゆっくり読んでみようと考えていた。


「写真;パリ」


地下鉄

2010年08月26日 | e411y全般
ロンドンの地下鉄“チューブ”の名前の由来は、建設費を安く上げるために通常より狭い丸いトンネルを掘った。そのトンネルがちょうど、チューブの管のようだから、チューブと呼ばれるようになったらしい。そこを、トンネルいっぱいいっぱいの蒲鉾型の列車が走っていた。往復切符を自動改札機から抜き取らずに通過しようとして、自動改札機に胸から顔あたりをブロックされたのが印象的だった。日本とは改札機の開閉する部分の高 さや頑丈さが明らかに違っていたのである。


パリの“メトロ”では、停車間際にラッチを自分で外してまだ走っている電車から飛び降りるという時代があったらしい。私の乗車した車両には、まだドアにラッチの名残の形をしたスイッチがついていた。


昔、東北地方に冬鳥を見に行った時、列車から降りようとドアの前に立っていたのに、ドアが開かずに列車が出発してしまったことがあった。ドアはすべて自動で開くものではないのである。


 パリの自動改札機は切符を回収しないので、自動改札機のまわりは使用済みの切符のゴミでいっぱいになってしまっていた。もう少しなんとかならないものか・・・と思った。


夜のビッグベンや凱旋門を見に行った地下鉄利用の小旅行が懐かしい・・・


「写真;パリ・メトロのラッチ」


たより

2010年08月26日 | e411y全般
普段の家族旅行ではあまりすることは無いのだが、あの旅で私は何度か自宅に“無事のたより”をいれた。

ロンドンの地下鉄テロ未遂事件、フランスでの若者の暴動などのニュースで、家族がかなりの不安をもっていたからだ。


最初はロンドン無事到着を記念し、ホテル内の売店で絵葉書を購入し自宅と受験生の息子に送った。さらにホテル前にあった電話ボックスからも電話を掛けた。


ケンブリッジでも、ホテル近くの電話ボックスから自宅に掛けたのだが誰も出ず、家人の携帯電話にも掛からなかったので、伝言メモを入れておいた。


最後はパリの空港から・・・今から搭乗すると伝えた。


帰国後、家人が私の入れた伝言メモを消さずに大切にしていることが分かった。


今でも家人の携帯電話の中には、ケンブリッジからの私の声が残っているようだ。


「写真;マルセイユで見かけた大きな親指
      この指なら携帯のメールもいっぱい打てるのかも?」



















クリスマス

2010年08月26日 | e411y全般
あの旅ではクリスマスまであと一ケ月と近づいていた。


国によってクリスマスの習慣が異なるのだろうと想像していたのだが、“クリスマスプレゼント”の考え方も日本とは大きく違うようだ。


高額な玩具やゲーム機をプレゼントすることだけが、クリスマスではないのだろう・・・


我が家でも子どもたちが小さかった頃、いろいろ考えて贈ったよなぁ~

でもその子どもたちが最後に一言、


「サンタさんは良い人だ。あかの他人の僕たちにプレゼントくれるけど、家のお父さんとお母さんはクリスマスなのにプレゼントくれない。」だって・・・


クリスマスといえば教会か・・・


ケンブリッジのまあるい教会やマルセイユの丘の上の教会が懐かしいなぁ~

「写真;南仏アルルの町で見かけたクリスマスプレゼント用の人形?」


ご当地ソング

2010年08月26日 | e411y全般
全国から集まるような会合(宴会)があると、“ご当地ソング”が登場する。


e411yは近畿から集まった23名、もしカラオケあったらと事前練習。

そりゃ代表的な“ご当地ソング”のある府県はいいでしょう・・・

大阪、京都、神戸・・・・ええよなぁ~


奈良の歌は?考えても思い付かへんかったら、探して準備しとかんなあかん。


そう、備えあれば・・・やんか!


これで飲み屋に行く立派な理由も出来たし、一石二鳥とはこのことやろか?


でもあの旅で、カラオケのネオンサイン見たのはケンブリッジのパブだけやった。そのパブに入って飲んだけど“ご当地ソング”歌えるような状況とは違うたなぁ・・・


あの旅の期間の各地の状況は、


ロンドンでは地下鉄テロ未遂事件で犯人射殺の後やった、


マルセイユでは人前で見えるように財布からお金は出さないようにと言われてたし、


パリでは若者の暴動で毎晩車が燃えていたようやったし・・・


ほんまにケンブリッジは安心して歩けるええ町やったなぁ~。


「写真;丘の上の教会よりマルセイユ市街を望む」



























地球は丸い

2010年08月26日 | e411y全般
去年、我々は東経135度の日本から長時間飛行機に乗り、


東経も西経も0度の世界地図の中心にいた。


そして、ケンブリッジのとある施設で一枚の“世界地図”に出会った。


勿論?中心には大西洋・・・

日本で見る地図の太平洋とは違うんや~


しかも、南北も逆やで~! 新しい世界観やなぁ~!


そしたら日本は何処や?


いつもは右上やけど、この地図やったら逆やから・・・左下か?


やっと日本列島発見したのに


九州が上で北海道が下、何か妙な形・・・


いつも北が上って決まったもんやないし、地球は丸いんやし・・・


せやけど私、今何処にいるんやろ?


去年の今日は、ホテルで荷物をまとめて、ケンブリッジからバスでロンドンへ、


さらにロンドンから飛行機でフランス・マルセイユへと移動した日やった。


(マルセイユは暖かい所と信じて飛行機乗ったのに・・・)


「写真;ケンブリッジで出会った世界地図」

































11月のカレンダー

2010年08月26日 | e411y全般
11月のケンブリッジのカレンダーは“雪のトリニティ・カレッジ”。


映画「炎のランナー」では、このトリニティ・カレッジの中庭が映画舞台のモデルとなり、ここで撮影もされたのだという。

1919年、ケンブリッジ大学のキーズ・カレッジの新入生、ハロルド・モーリス・エイブラハム(ベン・クロス)が【カレッジ・ダッシュ】に挑戦した。
※【カレッジ・ダッシュ】とは、カレッジの中庭一周200メートルを時計が12時を合図にスタートし、12の鐘が打ち終わる前に走りきるというもので、過去700年、成功者は無いと言われている。


私は去年の旅から帰国したら、その映画をレンタルビデオ店で探して見ようと思っていたのだがまだ見ていない。


あの旅で購入した5種類のカレンダーも、


この11月が終わればあとひと月分が残るのみ。

お土産で美しくて嵩張らず、毎日眺められて、そして一年間楽しめる・・・


今年は“トリニティ・カレッジ”の正面の門の横にあった


ニュートンの林檎の木に果実は実ったのだろうか?


あれから1年・・・ケンブリッジが懐かしい! 


大学の建物群もケム川のパントもあの寒さも・・・


「写真;ケンブリッジ」


旅支度

2010年08月26日 | e411y全般
先日“冬支度”のことを書いていて、“支度”と云えば・・・と考えた。



ちょうど去年の今日、私はイギリス・フランスへの“旅支度”をしていた。



11月中旬からのヨーロッパへの旅、それも16日間も・・・



これまでの旅はほとんど夏だったので嵩も重さも少なかったのだが、



さらにe411yは特別な旅。



旅への期待でワクワクするのだが、仕事が忙しくて旅支度の行動が伴わず・・・



とうとう“旅支度”は、出発前日の夜遅くから日付変更線を跨いでだった。



ヨーロッパ路線は重量制限が厳しいと聞いていたので、



最後はヘルスメーターを風呂場から持ち出して最終確認をし、



忘れ物はないのか、さらにこれから何を減らせばよいかを悩んでいた。



「写真;関空からの飛行機」



公衆電話の日

2010年08月26日 | e411y全般
9月11日は、公衆電話の日です。
明治33年(1900)のこの日、日本で初の公衆電話が、東京の上野駅と新橋駅の構内にあわせて5台設置されました。



当時は公衆電話ではなく、自動電話と呼ばれました。
まだ、電話が非常に珍しい時代に、誰でも終日利用できる電話が登場したわけです。
もっとも、当時の公衆電話は、受話器をとって交換手を呼び出し、お金を入れてつないでもらうものでした。この使い方がわかりにくく、受話器を取らなかったり、交換手を呼び出す前にお金を入れたり、5銭と10銭の入れ口を間違えたりということがあって、初めのうちはほとんど利用されなかったようです。






でも、まさかあの商品に有効期限があるなんて、そんなことなんにも知らなかったし、気付かなかった・・・



昨年、あの旅に出掛ける準備をしていて



イギリス・フランスにおける使用方法を読んでいたら、有効期限があることを発見!



何年か前に、関西空港の自販機で購入した物だけど、



少ししか使っていない物と未使用の物と、2枚とも有効期限が切れていた。



少しガッカリ・・・



自販機には 有効期限があることの表示無かったぞ!



その商品のパッケージ(表面)にも 有効期限の表示無かったぞ!



よく似た物で(他社の)国内で使用するものには 有効期限は無いぞ!


「写真;ケンブリッジの街」


8月のカレンダー

2010年08月26日 | e411y全般
ルーブルの8月のカレンダーは、アングルの代表作“オダリスク”。

“妙にバランスの悪い?長い胴と腕を持った裸婦”が横たわり、顔をこちらに向けている。

もう一月程前になってしまったが、私は自宅のこのカレンダーをチラチラ見ながら、

“モナリザ”との再会を夢見て 旅の準備をしていたのだ。

旅の最終日にルーブルへ・・・

今回、“モナリザ”はあまり微笑んでくれなかったが、

何故か一番印象に残った絵が このアングルの“オダリスク” 本当に美しかった・・・

今日でこのカレンダーともお別れ。 

いろいろあった今年の8月も終わってしまうのだ。

「写真;パリ・ルーブル美術館」


そして神戸

2010年08月25日 | e411y全般
一昨日の夕方、Nを出発して 職場の有志と神戸へ1泊旅行

船(ルミナス神戸2)でクルーズしながら夕食をいただいた

でも、Nを出るバスの中から ず~っとビールを飲んでいた私は食欲がない

台風の風と時折降る雨、そして船を揺らす波・・・

午後8時、明石海峡大橋の色が変化するのをデッキで見たけど船は大きく揺れていた

「波キツイから船酔いしそうやわー 誰かは酒に酔ったはるから大丈夫やろうけど・・・」

たしか そんな会話を聞いたような気もした。

翌日(昨日)昼食会場へと 神戸中華街を歩き 食べようと席に着いたら携帯が鳴った。

e411y 同じN県のS氏からだった

「何を気楽に 今頃中華街歩いてんのよ?」 

何処でどうしたのかS氏も神戸に・・・ 偶然ってあるもんだ・・・

「9月の同窓会行くねんやろ?」というような会話をした。


e411yの同窓会が 9月に京都で開催される

私も出席をする予定だったのだが 家の都合で出席出来なくなってしまい

皆さんに会えないのが残念です。

折角、“床(鴨川納涼床)”を楽しめると思っていたのに・・・

「写真;神戸中華街」


7月のカレンダー

2010年08月25日 | e411y全般
早いもので今日から7月・・・

旅行土産に買ったカレンダーも半分捲ったことになる。

今月の ルーブル美術館で購入したカレンダーは

パオロ・カリアリ、通称ヴェロネーゼの “カナの婚宴”

新約聖書のキリストが水をワインに変える場面を描いたもので

ルーブルで最大の絵画作品(666×990cm)だとか。

何故、私がこの絵を覚えているかって言うと・・・

大好きな “モナ・リザ” と同じ 展示室にあって、

唯一つ “モナ・リザ” と向かい合っていたから・・・

この絵は “モナ・リザ”がこの展示室に引っ越してからは

毎日 いつも“モナ・リザ”に逢っていられるのだ・・・

この絵がとんでもなく大きかったことを覚えているけど

殆どの時間、この絵に背中を向けて 

“モナ・リザ”見つめてた・・・

でも、水がワインに変わったら・・・ 飲み放題やんか!

日本にも 滝の水がお酒に変わる話があったはず・・・

やっと今朝、一昨日の酒が抜けたとこなのに・・・

「写真;パリ・オペラ座」


プロ中のプロ

2010年08月25日 | e411y全般
ここ最近、ニュースで ”プロ中のプロ”という言葉をよく耳にする。その度ごとに今回の旅でお世話いただいた添乗員を思い出す。
まさに彼は”プロ中のプロ”だった。出発の朝、関西空港に我々e411y23名の添乗のために、はるばる東京から来てくれた彼は大きな段ボール箱を持っていた。それを見た私は、きっと海外での訪問先へのお土産か海外支店への届け物?だと思い込んでいた。しかし、イギリスをロンドンからケンブリッジに移動しても彼はその箱を持って移動していた。その箱の中身が分かったのは、ケンブリッジから高速道路に乗りロンドンの空港に向かう途中のサービスエリアでの昼食の時、彼が「皆さん!本日の昼食はおにぎりです。久々に日本の味を味わって下さい!」って言ってくれた。我々はロンドンの何処かで彼が仕入れたものと信じ込んでいた。
食べながら話を聞くと彼は、ケンブリッジのホテルの自分の部屋でご飯を炊き、朝早くから23名分のおにぎりを作ってくれたのだ。具も2種類あり、のりも形もコンビニで売られているものとそっくりだった。つまり、彼のダンボール箱の中身は炊飯器と米と具だったのだ・・・。すると、彼自身の荷物は・・・機内持ち込みの手荷物だけ?16日間の長期の冬の旅行で・・・これは社長命令だとか・・・
その後フランス・マルセイユのホテルで彼は2度、朝食時にあの炊飯器でご飯を炊き、おかずとインスタントの味噌汁を我々に振舞ってくれた。慣れない海外の長旅での日本食は有難かったし、元気を貰うことが出来た。自分の荷物を減らしてお客様のために尽くす・・・さすがプロだなぁ~って思った。
「写真;パリの人」

携帯電話

2010年08月25日 | e411y全般
今回の旅で

携帯電話が海外にもつながるってことがよく分かった。

私の携帯は海外で使用できないタイプだったから

当然のように 自宅に置いて行ったのだが

相方は海外仕様のタイプだったから持参していた。

たまにかかってくるのだけれど

通話相手は 彼がまさか海外にいるとは思っていない様子。

あるスポーツショップの店員さんなどは

シャツのサイズや色、品数など

細かなことを 何度も聞いてくるのだけれど・・・

お店の電話代の請求書見たら きっと驚くだろうなぁ~。

便利な時代になったものだ・・・

でも、本当に便利なのかなぁ?

「写真;ケンブリッジの女子高に置かれていた携帯電話」


4月のカレンダー

2010年08月25日 | e411y全般
ついに4月になってしまった。

早朝よりカレンダーを捲る。

ロンドンのハロッズで購入したカレンダーは“トラファルガー・スクエア”に替わった。バスの車中から見た巨大広場、三越のライオンもいた場所。更に夜、地下鉄(チューブ)に乗ってビッグ・ベンの夜景を見に歩いたところ。

ケンブリッジのカレンダーは“セント・ジョンズ・カレッジ前をパント(舟)が通過しているところ”。 我々が訪れたときはポプラが紅葉していたのだが、4月のカレンダーでは緑の葉をつけている。あの時、我々が乗ったパントの船頭さん(スペインからの留学生)は何とも云えないスペイン訛りの英語で「セント・ジョンズ・カレッジはハリー・ポッターのモデルになった建物だ。」と説明してくれた。

ルーブルのカレンダーの4月は“サモトラケのニケ”。チラっと見ただけで3月の“モナリザ”に戻した。私はやはり“モナリザ”がいい。

でも、今日の“モナリザ”は微笑んでくれない・・・。

今日 2006年4月1日は、次男が大学進学で自宅を離れて行ってしまった日。

今日 彼の新しい部屋で炊飯器のスイッチを入れ、洗濯機の試運転等をしつい先ほど帰宅した。これで二人の息子とも家にいなくなってしまった・・・。

「写真;セント・ジョンズ・カレッジ」