e411y(回顧録)

e411yの旅でのことを書き残しておきたいと思います。

畝傍山

2010年08月30日 | 山・川・水・温泉
今年,夏山での遭難事故報道が続く。


私がこの夏登った山は,大和三山の1つ「畝傍山」。 標高199m,大和三山の中で最も高い山で火山が噴出してできた山であるという。


畝傍山は女性の体を横にしたような優美な形の山で,大 和三山のうち、この畝傍山は「女性」と見立てられることが多かったという。


香具山は 畝火ををしと 耳梨と 相あらそひき 神代より かくにあるらし古昔(いにしへ)も 然(しか)にあれこそ うつせみも 嬬(つま)を あらそふらしき《中大兄皇子》


西麓にある「畝火山口神社」から登れると聞いていたので,その神社を目指した。


この神社の祭神は、息長足姫命(神功皇后)、豊受比売命、表筒男命(住吉大神)。


毎年7月26日早朝、神官らが壺阪峠を越えて、大淀町土田の吉野川河畔まで神水を汲みに行く「お峰山の水取り」の後、28日・29日夏季大祭(でんそそ祭)で、「お峰デンソソの太鼓が聞こえたら田に入ったらあかん」と云い、農家はこの日を目途に田の仕事を終える様に努力し、28日の夜は参道に五色の幟が立ち、近在の参詣者で賑わい、夏やせする子は、綿入れを着て参ると御利益があるという。


始めは畝傍山の山腹にあったが、後に山頂に 遷祀し、更に昭和十五年十二月、現在の位置に遷座したらしい。


さらに,住吉大社の二月祈年祭と、十一月の新嘗祭に用いる土器を作るための埴土を、この畝傍山の山頂で採取するそうだ。


神社に参ったあと登山開始,山頂まで約10分。


山頂は木が生えていて,展望できる範囲は限られていた。


下山をしようとしたら,山頂で昼寝をしていた男性が起きて私の後を着いてきた。


不審者やろか?


私は足を速めてその男性を振り切り,無事下山した。

玉襷(たまだすき) 畝火の山の 橿原の 日知(ひじり)の御代ゆ 生(あ)れましし《柿本人麻呂》

「写真;藤原京から畝傍山を眺める」


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