海外ツーリングのご相談で、”1日にどの位の距離を走れますか?”というご質問が時々あります。これは現地で使う日数を含めて計画段階である程度予備知識が必要となる情報かと思いますが、それと同時に人によってかなり差がある話しでもあります。
多くの場合、日本でツーリングしている際よりも結果として1日に距離を走れるという事ができます。これは日本の道路がいかに走りにくいかという事でもあるので、少し考えさせられます。道路工事には毎年多くの予算が割かれているようですが、道路交通を円滑にするためには予算んは割かれていないと言うことができるのかもしれません。とはいえ、日本の道路行政にメスを入れるのがこの文章の目的ではありませんので、それはまた別の機会に。
さて、距離について考えてみましょう。単純な話、ハイウェイが発達した国であれば、600kmは100km/hで6時間の距離。そして、実際に6時間で走る事ができるでしょう。
もう少し現実的な計画に当て嵌めてみるとしたら、朝8時に起きて朝食。9時にスタートすれば、12時までに300km走れます。給油と昼食に1時間。13時に移動を再開して16時には目的地に到着しているイメージです。そう考えるとそれほど無理のない距離感ですが、実際には途中でビューポイントに立寄ったり、道に迷ったりもしますから、もう少し余裕がほしいところです。そうすると、1日450km前後が計算上は妥当な距離かと思います。
あとは、皆さんが普段、どの位の距離を走っているのかによって調整が必要です。普段、日本国内でツーリングする際、300km前後の距離を計画の土台にしているのであれば、いかに道路事情が日本より良いといっても、150kmも長い距離を計画の基準にするのは精神的に負担になりますから、少なくとも最初の数日間は普段の距離感での計画を立るのがよいと思います。そうでないと、ペース配分が上手くいかず、走っている間に”アセリ”が出て、”ちょっと立寄りたいなぁ”と思うような場所も素通りした挙句に予定より早い時間に目的地に到着してしまうような事が増えて、結局楽しみを減少させる事に繋がっていきます。
自分にとって体験的に馴染がある距離かどうかというのは先ほど書いた計算上の距離、つまり頭で理解した距離よりもずっと行動に影響してきます。日本でのツーリングが300kmを土台としている人にとっては500kmというのは未知の領域ですし、500km走る日は少し緊張を覚えるでしょう。私個人にとっては今住んでいるところから故郷の実家までの馴染のある距離なので、大雪や事故で迂回を余儀無くされても到着できる距離という体験的な馴染があります。
最近、この体験的な馴染という意味で面白い体験をしました。昨年の7月から私は世の中の流行に便乗してランニングを始めました。今、だいたい毎日5kmの距離を走るようにしているのですが、この結果、私にとって5kmは”走り切れる距離”という印象になります。
先日の”スーパーカブで旅するタイ北部”。先頭を走る私は”チェンコンまであと5km”とか、"メーサイまであと5km”という道路標識を目にする度に、"もう、走ってでも30分以内に目的地まで行ける”という確信が持てる事は妙な心の余裕に繋がっておりました。
多くの場合、日本でツーリングしている際よりも結果として1日に距離を走れるという事ができます。これは日本の道路がいかに走りにくいかという事でもあるので、少し考えさせられます。道路工事には毎年多くの予算が割かれているようですが、道路交通を円滑にするためには予算んは割かれていないと言うことができるのかもしれません。とはいえ、日本の道路行政にメスを入れるのがこの文章の目的ではありませんので、それはまた別の機会に。
さて、距離について考えてみましょう。単純な話、ハイウェイが発達した国であれば、600kmは100km/hで6時間の距離。そして、実際に6時間で走る事ができるでしょう。
もう少し現実的な計画に当て嵌めてみるとしたら、朝8時に起きて朝食。9時にスタートすれば、12時までに300km走れます。給油と昼食に1時間。13時に移動を再開して16時には目的地に到着しているイメージです。そう考えるとそれほど無理のない距離感ですが、実際には途中でビューポイントに立寄ったり、道に迷ったりもしますから、もう少し余裕がほしいところです。そうすると、1日450km前後が計算上は妥当な距離かと思います。
あとは、皆さんが普段、どの位の距離を走っているのかによって調整が必要です。普段、日本国内でツーリングする際、300km前後の距離を計画の土台にしているのであれば、いかに道路事情が日本より良いといっても、150kmも長い距離を計画の基準にするのは精神的に負担になりますから、少なくとも最初の数日間は普段の距離感での計画を立るのがよいと思います。そうでないと、ペース配分が上手くいかず、走っている間に”アセリ”が出て、”ちょっと立寄りたいなぁ”と思うような場所も素通りした挙句に予定より早い時間に目的地に到着してしまうような事が増えて、結局楽しみを減少させる事に繋がっていきます。
自分にとって体験的に馴染がある距離かどうかというのは先ほど書いた計算上の距離、つまり頭で理解した距離よりもずっと行動に影響してきます。日本でのツーリングが300kmを土台としている人にとっては500kmというのは未知の領域ですし、500km走る日は少し緊張を覚えるでしょう。私個人にとっては今住んでいるところから故郷の実家までの馴染のある距離なので、大雪や事故で迂回を余儀無くされても到着できる距離という体験的な馴染があります。
最近、この体験的な馴染という意味で面白い体験をしました。昨年の7月から私は世の中の流行に便乗してランニングを始めました。今、だいたい毎日5kmの距離を走るようにしているのですが、この結果、私にとって5kmは”走り切れる距離”という印象になります。
先日の”スーパーカブで旅するタイ北部”。先頭を走る私は”チェンコンまであと5km”とか、"メーサイまであと5km”という道路標識を目にする度に、"もう、走ってでも30分以内に目的地まで行ける”という確信が持てる事は妙な心の余裕に繋がっておりました。
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