旅のウンチク

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Eチケットの利用方法

2013年04月18日 | 旅のノウハウ
 前回、eチケットの大まかな扱い方と、航空券の予約に際してどうして名前の表記がとても重要になるのかについて書きましたが、今回は予告通りもう少しeチケットについて掘り下げてみたいと思います。

 前回の記事でeチケットレシートも、eチケット番号も、予約番号も原則として必要ないという事を書きましたがあくまでこれは原則。早とちりして何も持たずに昨日か今日出発してしまった人は面倒なことになっているかもしれません。

 原則から外れて予約番号とeチケット番号が必要となるケースがあります。それは同日乗継で複数の航空会社を組み合わせている場合です。たとえば、チェンマイ-バンコクをタイ航空、バンコク-成田をJALといった組み合わせの場合です。この場合、チェンマイは国際空港なので、チェンマイで出国手続きを行ってチェンマイ-バンコクのタイ航空を国際線扱いで搭乗することができるのですが、問題は受託手荷物。チェンマイで出国してしまいますから受託手荷物はバンコクをスルーして自動的に成田へ向かうように手続きしてくれます。この際にチェンマイのタイ航空では、タイ航空の予約番号とeチケット番号は名前から呼び出せても、JALの予約番号やeチケット番号が呼び出せないためJALの予約番号とeチケット番号が無いとバンコク以遠の搭乗手続きが行えず、受託手荷物の手続きもバンコクまでしか行えないという不都合が発生します。

 逆に考えると、これも各フライトの予約番号とeチケット番号があればよいわけですから、とりあえず手元にeチケットが来たら、自分の手帳のスケジュール欄を使って、フライト便名、発着時刻、予約番号、eチケット番号を書き込んでおく事でeチケットレシートを紛失してもバックアップになります。


 とはいえ、海外の空港のカウンターでの手続きとしてはやはりeチケットレシートがあった方が手っ取り早いです。いちいち手帳を見てローマ字と数字混じりの予約番号を発音を気にしながら英語で説明するのは少し面倒。eチケットレシートがあれば見せるだけですみます。

 では、eチケットレシートのどこが必要かというと、もうお分かりの通り、予約番号とeチケット番号です。これが読めればよいわけですから、何もA4サイズである必要性はありません。パスポートサイズに縮小しても何とか読めますし、フライトスケジュールと予約番号、eチケット番号以外の、たとえば運賃欄や注意事項の欄は切ってしまうという手もあります。

 私はA4をプリンターの編集機能を使って1ページに4ページ分を割り付け印刷してから切り取った縮小版のeチケットレシートを作成しています。予約ギリギリで切り取ると1ページが何とかパスポートサイズになるのでパスポートと一緒に保管したり、B7サイズの手帳と一緒に管理したりするのには都合がよいです。文字が小さくて空港の航空会社職員には顔をしかめられることもありますが、そこは笑顔で乗り切って。



 上記はあくまで海外旅行のEチケットのお話。日本国内線のチケットレスサービスの場合は上記のように縮小プリントアウトはあまりお勧めできません。QRコードがついているので、縮小してしまうと上手く読み込んでくれなくなる可能性があります。QRが無くても搭乗手続きはできますが、せっかく自動チェックイン機が便利に使える機能なのでデメリットの方が大きくなると思います。QRコードだけ切り取って他を縮小するなどの工夫が必要かと思われます。


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