今日、菅直人が「わが国経済が緩やかなデフレ状況にあると判断しました」と
デフレ宣言。デフレより、菅直人が国家戦略担当大臣のほか、
経済財政担当大臣でもあったことを思い出して、
あまりの印象の薄さにショックをうけたりしたのだが、
私にとって、この一週間でもっとショックをだったのが、
このデフレの象徴みたいな存在であるユニクロの「+J」だ。
言わずと知れた、世界的デザイナー、
ジル・サンダーデザインによる高品質路線商品。
あまりよくご存じない方にジル・サンダーを簡単に説明すると、
ジル・サンダーの洋服とは、本人も「装飾なきデザイン」を
コンセプトの一つとして挙げているように、ミニマルでシンプルでスタイリッシュ。
そして素材はものすごくこだわりがある高品質。
カッティングや縫製技術は最高峰。
そのためとってもお高くて、いくら洋服好きの私でも歯が立たない。
ウールのコートは30万円なら安い方という価格設定だ。
ただ、現在デパート等にあるジル・サンダーブランドは
ジル・サンダー本人のデザインではない(ラフ・シモンズのデザイン)。
企業としてのジル・サンダーはオーナーが次々変わり、
それらオーナーとの洋服作りへの哲学の違いから、
ジル本人はブランドのデザイナーの座を降りた。
そして、今、ユニクロのファーストリテイリングと契約し、
デザインの監修と「+J」のデザインを手がける。
今、ジル・サンダー本人のデザインの洋服が買えるのはユニクロだけなのだ。
そのジルサンダーがなぜ、ユニクロの仕事を引き受けたかは、
後で語るとして、この「+J」である。
初めて見るまではそれほど期待していなかったのだが、
ユニクロに行ってびっくり。
この「+J」ほかの商品と全然違う。かなりイイのだ。かなりどころか相当イイ。
ここ数年ユニクロの商品を買ったことのない私が、
思わず、コートとダウンとセーターを衝動買いしてしまった。
父から頼まれていたジャケットも「+J」で買ってしまった。
実は、何回か前の記事で、価格破壊ジーンズに対する批判を書いた。
デフレを呼ぶことと、価値観の崩壊を憂えた。
その時の記事には当然のごとくユニクロの名前も登場する。
そんな私が、ユニクロの商品をそんなに喜々として買っていいものか。
しかし、逡巡しながらも、
店内の鏡の前で、「+J」の12900円のコートを羽織った私は、
即座に『これは買いだ!』と心の中で叫んでいた。
これをどう評価したものか・・・。
もし、途上国で人件費を搾取でもしていた日には許さじ・・・なんて考えたりしつつ
「+J」のカーキのコートを試着して、店の鏡で斜め後ろ45度のフォルムをまじまじと見ていたら、
もしかして、このコラボ、私ごときが簡単に良いの悪いの言えるような
代物ではないんじゃないかという気がしてきた。
そのくらい、そのコートの腰から裾にかけてのラインの出方はかっこよかった。
次回 私は考える「ユニクロの謎」を ~その2~に続く
*その後、ジル・サンダー氏のインタビューや
ファーストリテイリング柳井社長の本を読んだ私の結論は・・・
デフレ宣言。デフレより、菅直人が国家戦略担当大臣のほか、
経済財政担当大臣でもあったことを思い出して、
あまりの印象の薄さにショックをうけたりしたのだが、
私にとって、この一週間でもっとショックをだったのが、
このデフレの象徴みたいな存在であるユニクロの「+J」だ。
言わずと知れた、世界的デザイナー、
ジル・サンダーデザインによる高品質路線商品。
あまりよくご存じない方にジル・サンダーを簡単に説明すると、
ジル・サンダーの洋服とは、本人も「装飾なきデザイン」を
コンセプトの一つとして挙げているように、ミニマルでシンプルでスタイリッシュ。
そして素材はものすごくこだわりがある高品質。
カッティングや縫製技術は最高峰。
そのためとってもお高くて、いくら洋服好きの私でも歯が立たない。
ウールのコートは30万円なら安い方という価格設定だ。
ただ、現在デパート等にあるジル・サンダーブランドは
ジル・サンダー本人のデザインではない(ラフ・シモンズのデザイン)。
企業としてのジル・サンダーはオーナーが次々変わり、
それらオーナーとの洋服作りへの哲学の違いから、
ジル本人はブランドのデザイナーの座を降りた。
そして、今、ユニクロのファーストリテイリングと契約し、
デザインの監修と「+J」のデザインを手がける。
今、ジル・サンダー本人のデザインの洋服が買えるのはユニクロだけなのだ。
そのジルサンダーがなぜ、ユニクロの仕事を引き受けたかは、
後で語るとして、この「+J」である。
初めて見るまではそれほど期待していなかったのだが、
ユニクロに行ってびっくり。
この「+J」ほかの商品と全然違う。かなりイイのだ。かなりどころか相当イイ。
ここ数年ユニクロの商品を買ったことのない私が、
思わず、コートとダウンとセーターを衝動買いしてしまった。
父から頼まれていたジャケットも「+J」で買ってしまった。
実は、何回か前の記事で、価格破壊ジーンズに対する批判を書いた。
デフレを呼ぶことと、価値観の崩壊を憂えた。
その時の記事には当然のごとくユニクロの名前も登場する。
そんな私が、ユニクロの商品をそんなに喜々として買っていいものか。
しかし、逡巡しながらも、
店内の鏡の前で、「+J」の12900円のコートを羽織った私は、
即座に『これは買いだ!』と心の中で叫んでいた。
これをどう評価したものか・・・。
もし、途上国で人件費を搾取でもしていた日には許さじ・・・なんて考えたりしつつ
「+J」のカーキのコートを試着して、店の鏡で斜め後ろ45度のフォルムをまじまじと見ていたら、
もしかして、このコラボ、私ごときが簡単に良いの悪いの言えるような
代物ではないんじゃないかという気がしてきた。
そのくらい、そのコートの腰から裾にかけてのラインの出方はかっこよかった。
次回 私は考える「ユニクロの謎」を ~その2~に続く
*その後、ジル・サンダー氏のインタビューや
ファーストリテイリング柳井社長の本を読んだ私の結論は・・・