~その1~からの続きです
JCICA(ジェシカ)誕生の経緯
最初のきっかけは「この絵すごい!」という驚きでした。
ニュース番組のディレクターとしてJIM-NETの活動を知り、彼らの活動報告会に時折顔を出していて、ある時、子どもたちの絵に出会いました。JIM-NETは現地での医療支援の中で、子どもたちに絵を描いてもらうワークショップを行っています。展示された絵は、子どもならではのたどたどしさを残しながらも、どの絵も「アート」と呼んで差し支えない「命」をたたえたすばらしい絵ばかりでした。
「この絵のプリントされたTシャツが欲しい」「これはショッピングバッグにしたい」「これは木製品の焼き印にするとかわいい」「ストールも欲しいなあ」・・・。物欲と言ったら聞こえが悪いかもしれませんが、子どもたちの絵は、そうした想像力を喚起するに十分すぎるパワーを持っていたのです。その報告会が終わった時、無謀にも私は、JIM-NET事務局長に「この絵を使ってVOGUEにも載る商品を作りましょう」と話していました。
これが今回、ミニタオルとガーゼタオルストールに使った、ハウラという少女の描いた花の絵です。写真がハウラです。
あまりの素敵さに、どうしても何か品物にしてみたくて、私は自分でこんな紙袋を作ってみました。手で糊張り、ヒモを通して全て手作りです。
このピンクの花の紙袋は、限定数で絵画展会場で販売します。
ストールを買って下さった方には+200円でお付けします。
販売分の紐の部分の材質は写真とは異なります
ほかにもいくつも紙袋を作りましたが、それはこのブログのこのページをご覧下さい。
JCICA(ジェシカ)ショッピングバッグサンプル紹介 (←ここをクリック)
現在のイラクでは、紙やペン等の画材も十分に行き渡っていないため、子どもたちはワークショップで画材の使い方から憶えていきます。そんな子どもたちは、とても嬉しそうに画材を手にし、とても楽しそうに絵を描きます。湾岸戦争から20年、イラク戦争から8年。日本も関わった戦争の影響で、子どもたちの生活インフラや教育環境はなかなか改善しないままです。そんな状況から、こんなすばらしい絵が生まれているのです。
この絵を広く見てもらい、イラクの現状をもっと知ってもらいたい。医療支援も広げたい・・・。
そして、そのためにどういう方法が効果的かを考えました・・。
国内を見ると、製造業の不振で地方が疲弊しています。それならば、国内にも目を向ければいいではないか。イラクの支援と地域振興を結びつけよう!
考えてみれば、これまでJIM-NETが行ってきたチョコ募金も、北海道六花亭のチョコを国内の町工場で製造した缶に入れ、福祉作業所で袋詰めをするというメイドインジャパンとイラクの子どもアートのコラボレーションなのです。そして、イラクの子どものアートとメイドインジャパンを結びつけて商品にするというアイディアが生まれました。
Japanese Craftsmen with Iraqi Children Artistsの
頭文字をとってJCICA(ジェシカ)。
このプロジェクトを思いついてから3ヶ月半。
こんな短期間で商品化までこぎつけたのは、JIM-NETの理解、協力はもちろんのこと、今治市のある愛媛県の愛媛銀行、今治市の地場産業振興センターの協力、そして、前向きにプロジェクトに取り組んで下さった丸栄タオルさんのご尽力のおかげです。
子どもたちのすばらしいアートとともに、品質の高いメイドインジャパンをお届けします。『Charity & Quality』助け合いの心とともにメイドインジャパンのクオリティの高さを再発見して下さい。
収益を使って国際情勢を伝えるサイトを作りたい
また、これは出島プロジェクトの野望ですが、3月20日公開予定の専用サイトは、商品の紹介のみならず、イラクやアフガニスタンなどを取材しているジャーナリストなどから得た情報や、NGOの活動情報など、マスメディアには載らない情報を掲載する場にできないかと思っています。
JCICA(ジェシカ)プロジェクトで入ってきた資金の中から、フリーで活動されているジャーナリストの方などに寄稿していただき、原稿料など支払えればと考えています。ご理解ご賛同いただけると幸いです。
以上、上記内容に関する全てのお問合せは
出島プロジェクトdejima2010@gmail.com 中村までお願いします。