今年は「国際森林年」だということ知ってます?
毎年国連で「国際○○年」つうのが決まってるんだが、それの今年版が「国際森林年」。
この「国際○○年」で私の記憶に残っている最も古いのは、1975年の「国際婦人年」で、田部井淳子さんたちが世界初の女性によるエベレスト登頂を成し遂げた年。たしか、りぼん掲載の土田よしこの名作漫画「わたしはしじみ」に田部井さんたちのことが採り上げられていて、小2にして、そんなことをたまたま認識していた。
1979年「国際児童年」には、当時人気のゴダイゴが「ビューティフルネーム」というテーマ曲を歌っていて、この曲のヒットで、国際児童年は結構知られていたと思う。
1983年の「国際コミュニケーション年」は、この年散開したYMOの「以心電心You've got to help yourself」がテーマ曲。YMOファンであった(今も)私は、この曲によって国際コミュニケーション年というものを知った。
テーマ曲はNHKで頻繁に流れていて、知らず知らずに耳に入っていたのだ。当時は「国際○○年」に政府も力入れてたのかなと思う。
最近では予算削減なのかこういう広報ほとんどない。ちなみに去年は「国際生物多様性年」。名古屋でCOP10第10回生物多様性条約締約国会議が行われたにも関わらず、マスメディアではあんまり話題にならなかった。
今年の「国際森林年」、地球温暖化の問題もあって、森林再生は急務なのだからもう少し政府もアピールすればいいと思うのだけれど、予算がつかないのか、一般の人はほとんど知らないのではないだろうか。
そんな中、4月14日、農林水産省で「第2回国際森林年国内委員会」が開催されたので、その傍聴に行ってきた。もちろん、東北関東大震災を踏まえて、今回の議事テーマは「国際森林年を震災復興に役立てるために」だ。原発事故が人々を不安に陥れている今、建築物の復興だけでなく、森林をエネルギー源として考えることは急務だ。
こういう委員会がどのくらい役に立ってるのかわからないが、行政の中でどういうことが語られているのか興味もあって参加してみた。もちろん、「火鉢クラブ」として、自然エネルギー促進、森林再生を考える立場の私としては、テーマに興味があるのは間違いない。
委員の顔ぶれは以下の通り、国際森林年が知られていない割りには豪華(にしても、こういうのってどうやって決まるんだろうね?)。
(五十音順、敬称略)
赤池 学 (ユニバーサルデザイン総合研究所所長)
天野 礼子(作家)
飯塚 昌男 (日本林業協会会長)
出井 伸之 (美しい森林づくり全国推進会議代表)
井上篤博(セイホク株式会社代表取締役社長)
内山斉 (日本新聞協会会長)
大久保尚武(経団連自然保護協議会会長)
草野満代 (フリーアナウンサー)
坂本龍一 (音楽家、モアトゥリーズ代表)
佐々木毅 (国土緑化推進機構理事長)
C . W .ニコル(C.W.ニコル・アファンの森財団理事長)
多田欣一(岩手県住田町長)
仁坂 吉伸 (和歌山県知事)
沼田 早苗 (写真家)
速水 亨 (速水林業代表取締役社長)
広瀬 道貞 (日本民間放送連盟会長)
宝月 岱造 (日本森林学会会長)
三村 明夫 (日本プロジェクト産業協議会会長)
宮林 茂幸 (東京農業大学教授)
養老 孟司 (日本に健全な森をつくり直す委員会委員長)
たった1時間の委員会で、全ての委員が発言したわけではないが、発言した委員の意見は、”これが実現すれば”日本は良くなるのになあというものがほとんどだった。
個人的には養老さんの話を聞きたかったのだけれど、発言の機会無く、残念。ただ、他の委員の発言から、養老氏が唱えている「参勤交代論」の話が出た。この「参勤交代」は、都会と田舎を行ったり来たりすればいいんじゃないということ。
例えば、アッパークラスの収入が多い人間は、山村地域にも家を持てば、田舎にも住宅需要が生まれる、つまり、木材需要も生まれるってこと。私自身、田舎の実家と東京を行ったり来たりできたらいいなという思いもあって出島プロジェクトを始めたわけで、このアイディアは賛成!
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