2012年度の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」は、小学5年生と中学2年生を対象にして行われました。
体力テストの表は、50㍍走、ボール投げなど8種目を実施し、結果を点数化したものです。
合計点数は、小5男女は08年度以降、横ばいです。中2男女は前回をわずかに上回りましたが、全体の体力水準は、ピーク時の1985年頃と比べると依然低い状態です。
今年度の調査では、女子が運動する時間の「週7時間以上」と「60分未満」の二極化が顕著に表れました。
分析を担当した東京大学の浅見俊雄名誉教授(スポーツ科学)は、「運動は『苦手』『疲れる』と感じている小学生が多いことには問題がある。地域、学校、家庭が積極的に、幼児期から体を動かす楽しさを教えることが大切だ」と話しています。