アメリカの大統領がトランプさんになったことで、世界中がわぁわぁなっておりますが。
私、なんだかんだ言ってもクリントンになるだろうと思っていたのです。なぜそう思ったのかというと、やはり報道の影響が大きいかなと。
毎日毎日、ニュースでクリントン優勢という報道を見ていたら、自然に脳に刷り込まれてしまいます。
トランプも巻き返してはいるけれど、結局はクリントンには及ばないだろう、という報道が多かったと思います。
けれども、トランプが勝った。
知った瞬間は、アメリカンクレイジーの底力、さすが! と思いましたが、ちょっと違う考えが浮かんできました。
今回の大統領選挙で、舛添前都知事の辞職に伴って行われた東京都知事選のことを思い出したのです。
何か似ている気がする。
あの選挙では当初、党の推薦もない小池さんは不利、という報道が多かった気がするのです。
けれども小池さんが勝った。
『まさかトランプが選ばれるとは思わなかった』
『まさか小池さんになるとは思わなかった』
職場の同じ人(ナマズ課長)の言葉です。
テレビやネット等で目にする報道は、特に興味のないものでも、毎日眺めているだけで影響されてしまうものなんだな、と改めて思いました。
ということは極端な話、真実でなくてもマスメディアに真実だと出たら、それは真実になってしまうということ。
私たちは知らず知らずのうちに、その影響を受けている。
そうして洗脳とまではいかなくても、不特定多数の人達を意図的に誘導することができるという、ある意味こわい事実であると。
けれどもこの2つの選挙結果をみると、マスメディアによる民意の操作は出来にくくなりつつあるのかもしれないな、という考えが浮かんできました。
マスメディアにはスポンサーがいる。
スポンサーには逆らえない。スポンサーを突き詰めて行くと、アンタッチャブルなことになる。
格差社会といわれ、世界中が持つ者と持たざる者に大きく分かれて行きつつある今、かつて持つ者=支配する者、持たざる者=支配される者であったけれど、その方程式が壊れ始めているのではないか、という気がするのです。
昔はお金といえば額に汗して働くイメージでしたが、今はIT長者とか秒速で億を稼ぐとか、不労所得などという言葉が氾濫していて、少し極端かもしれませんが、楽して儲けた者の勝ちみたいな風潮さえある。
この風潮こそが、アンタッチャブルの仕掛けたマネーゲームなのかも。
そりゃあ、お金は無いよりある方が良いに決まってます。
けれどお金がすべてかと言われたら、そうとも言えない。
そんな人達が増えてきて、クレイジーなゲームは、いよいよタイムオーバーが近づいているのかもしれません。