ラパロスコピストの夢

大阪梅田で子宮内膜症と闘うラパロスコピストのblog
子宮内膜症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術はどこまで進歩できるか?

はじめにお読みください

健保連大阪中央病院に勤務するラパロスコピスト(腹腔鏡術者)のブログです。婦人科腹腔鏡下手術、子宮内膜症、慢性骨盤痛等の治療を専門としています。

このブログでは腹腔鏡下手術、子宮内膜症、子宮筋腫に関する基本的な事柄については解説していません。まず、下記のウェブサイトをご覧になることをお勧めします。
日本子宮内膜症協会
子宮筋腫・内膜症体験者の会 たんぽぽ

手術を希望される方はこちらをご覧ください。

医療相談、ご質問にはお答えしませんのでご了承ください。

おすすめの本はこちら?ブックス・ラパロスコピスト

それをいっちゃあ、おしめえよ

2006-03-10 | 腹腔鏡
卵巣嚢腫核出は体内法でするのが好きだ。体外に引き出してする体外法もあるが、切開が大きくなり、術後痛い。わざわざ狭いところで手術操作をするのが好きでないというのもある。

類皮嚢腫の手術は、最近、あまりしないが、だいたい一時間から一時間半で終わる。9cm大で二胞性の腫瘤では1時間40分くらいだった。

ある先生に言われた。「それって何の意味があるの?」

体外法で一時間で終われば、そのほうがいいのか?それなら開腹して30分で終わらせたらいいのでは?癒着のない卵巣嚢腫の手術に3時間もかかれば論外だが、1時間40分くらいならQOLを損なうとは思えない。早けりゃいいのか?
・・・同じことを患者さんから言われたなら、体内法止めてもいいけど・・・

「何の意味があるの?」
あまり建設的な言葉ではない。
・・・「それをいっちゃあ、おしめえよ~」・・・寅さんになってしまった。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする