第51回日本産科婦人科内視鏡学会学術講演会(大阪市リーガロイヤルホテル、2011.8.4-6)に参加、大阪中央病院婦人科の発表は、一般演題8つ、私のランチョンセミナーの講演2つ。みんな頑張ったよね。さて、私の講演は・・・
2011.8.4(木)12:00-13:00
エキスパートに聞こう!—Energy Deviceの選択と使い方—
"The Samurai's Approach" to Total Laparoscopic Hysterectomy
ーHARMONIC ACE*の"ゆるゆる"テクニック—
共催:第51回日本産科婦人科内視鏡学会学術講演会、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
コンセンサスミーティングのあと、引き続き、第一会場でのランチョンセミナー。少なくとも会場には300人以上の人が集まったようだ。私の担当は後半。前半やや伸びたようで、私の番になったが、JJの担当者がちょっと焦っている(ように見えた)。
「時間押してる?」
「ええ、ちょっと・・・」
「大丈夫、まとめるから」で、演壇へ。
はじめに、伊藤先生が日本で最初のTotal laparoscopic hysterectomyを施行して今年が20年周年であることを紹介して、本題へ(つかみはOK!)。ハーモニックのコントロール、子宮全摘における解剖、尿管損傷予防のための方策について解説して、ビデオへ。音声が出ないというアクシデントもあって、饒舌になりすぎたかもしれないが、ほぼ予定どおり終了。
2011.8.6(土)12:00-13:00
安全な子宮内膜症手術をもとめて 2
ー術前薬物療法と手術のためのトレーニング—
共催:第51回日本産科婦人科内視鏡学会学術講演会、持田製薬株式会社
講演がはじまるころにはほぼ満席に(200人くらいか?)。講演内容は昨年の続編なので今年初めて来る人には理解しにくいかもしれない。それを考慮すれば、なかなか難しい講演である。昨年ほど緊張はしなかったものの、プレッシャーは大きかった。はじめに、ブルース・リーの言葉"Don't think, feel!"から入り、モノポーラによるmicrosurgical approachと鉗子操作について、手術中の眼の使い方とトレーニング、手や身体の操作と連携(ボール回しなど)、子宮内膜症の手術と薬物療法の連携などなど、たっぷりの内容を喋りまくった。
『手術は全身運動である。by マツモトタカシ』のスライドでは、(普通の人にはあまりにも突拍子もないことなので、)笑いを取るところだろうと思ったが、皆さん、(それまでの私の話に)納得してしまったのか、唖然としてしまったのか、シーン・・・と静まりかえり、一瞬焦ってしまった。
ラストは、ブルースリーの言葉"Be water, my friend."借りて、「水は、コップに注げばコップの形に、ビンに入ればビンの形に、ティーポットに注げばティーポットの形になることができる。また、流れることもできるし割れることもできる。ブルース・リーは言う。水のようになれと。手術をする者も、水のように心も身体も柔軟でバランスがとれていることが最も大事なのである。」で終わった。
ペース配分やラストに講演の一番難しいところを残していること、眼や身体の使い方といった耳慣れない内容であることなど、難しい講演だったと思うが、ほぼ時間通りに終了。(質問ができる時間くらいは残しておいた方がよかったのかな?)半年前から構想を練って準備してきたが、もう少しわかりやすいスライドになれば、もっと良かったと思う。
今回は、2回もマツモトワールド炸裂させてしまったよ。
お付き合いいただきました皆様に本当に感謝です。