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子宮内膜症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術はどこまで進歩できるか?

子宮内膜症はなぜ手遅れになるまで見つからないのか? その6

2012-09-05 | 子宮内膜症
1.一般女性(子宮内膜症患者)の啓蒙
子宮内膜症患者になる可能性のある一般女性を啓蒙することですが、まず子宮内膜症にかぎらず、子宮がん検診、子宮頸癌ワクチン、避妊や月経時期の移動などいろんなことで相談できるかかりつけ医を見つけてもらうことです。それによって、婦人科に受診することが多くなれば子宮内膜症を早期に診断できる可能性は高くなります。

次に、『そもそも子宮内膜症という疾患は、非常に複雑なもので、診断するのが難しい』ということを知ってもらうことです。 また、『子宮内膜症の薬物療法の基本は、卵胞ホルモンの分泌と排卵を抑える』ことと、『低用量ピルがもっとも長期的に使用できる薬剤である』ということを理解してもらわなければなりません。これは、本来避妊に用いられていた低用量ピルの副効用です。

以上をまとめると、『子宮内膜症は診断するのが難しく知らないうちに進行していることもある。しかし、低用量ピルの副効用を利用して長期間安全に治療することができる。すなわち、子宮内膜症の発症予防や重症化の予防につながる可能性があるので、症状が乏しかったり、小さくても卵巣チョコレート嚢胞があるのなら低用量ピルを続けた方がよいだろう』ということになるのですが、時間の限られた外来診療で、このことを患者に理解させるのは容易ではありません。そもそも、ルナベルの適応症は“子宮内膜症に伴う月経困難症”、“機能性月経困難症”なので、子宮内膜症の発症予防や重症化予防の目的で勧めることが保険診療として正しいのかどうかわかりませんし、ピルを飲みたがらない人を説得する必要があるのかどうかとは思っていますが。
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1 コメント

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Unknown (わらじむし)
2012-10-02 13:19:21
「相談できるかかりつけ医を見つける。」
この事が一番難しいと思います。
都心と比べれば地方では市民病院や医療センターでさえ産婦人科自体が無い場合もあり検診でさえ高き壁になっている気がします。
“妊娠”もしくは“更年期”そんな考えしかない様な態度をとられた事もあり足が遠のくのかもしれません。
また女性自身が生理中の出血や痛みの強さを人と比べようがない点についても発見が遅れてしまうのだと思います。
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