ラパロスコピストの夢

大阪梅田で子宮内膜症と闘うラパロスコピストのblog
子宮内膜症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術はどこまで進歩できるか?

きっと、よくなる

2006-12-24 | 大阪日記
子宮内膜症の患者さんの中には、ストレスを抱えている人が多い。

「ピルを飲み続けると乳ガンになる」と思いこみ低用量ピルが飲めない人(実際には若干リスクが高くなるだけなのに・・・)

「もう、妊娠できないのではないか」と悲観的になっている人(いやいや、腹腔鏡下手術のあとは妊娠しやすくなりますよ)

術後の再発の可能性を説明しただけだが「2-3年で再発してしまう」と思いこんでいる人(・・・)

骨盤痛や不妊に悩まされている人、見えない恐怖におののいている人も多い。インターネットで検索し、洪水のような情報に混乱してしまう。

たとえば癌だったとしたら5-10年再発しなければ治ったと考えていい。しかし、子宮内膜症は20-30代に好発し一生長い間付き合いつづけなければならない。たいへんストレスフルな病気だと思う。

しかし、子宮内膜症はまったく治療法のない疾患ではない。一生の内に数回の腹腔鏡下手術は必要かもしれないが、低用量ピルやGnRHaを上手く使いこなせれば生活の質(QOL=Quality of Life)をずっと高めることができる。

病気は人生最大のピンチの一つである。本田健氏によれば、こうした最悪の出来事が人生の転換点となることが多いそうだ。そこで立ち止まり、感じたり、考えたりすることで人生は様変わりし、のちの成功(幸福)のきっかけとなる。

本田氏はさらに言う。マイナスの出来事に目を向けるのではなく、力を抜いて、流れに身を任せましょう。長い目で見れば、どんな人の人生もよくなるように導かれています。


本田健
きっと、よくなる

身体と心が疲れたとき、癒されたいとき、本書を手にとってみてください。医療に100%はないのだけれど、確信できるでしょう。「きっと、よくなる」と。
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クリスマスプレゼント (n)
2006-12-25 23:02:36
はじめまして。
私は、約二十年子宮内膜症と、付き合ってきました。
うまく付き合ってきたつもりでも、人生を振り返ると後悔することも。
二年前に、腹腔鏡手術を受けそのまま執刀医に主治医になっていただいています。
今日は、今年最後の診察でした。
また、新しい年も信頼できる主治医に寄り添っていただきながら生きていこうと・・・歩いていこうと・・
決意して帰ってきました。

そんなときに、先生のお話を読んでウルウルして、胸にぐっときました。
私にとって最高のクリスマスプレゼントです。
先生は、すごい。
心のつぼを、的確に押してます。
私の主治医も、しっかりつぼを、ぐいっと押してくれます。

先生のお勧めの本、読みます。

よいお年をお迎えください。




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