演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

07/12/15 池袋演芸場・昼の部 (途中入場)

2007-12-15 | 芸協定席見ブんログ
===途中入場===

山遊亭金太郎…『代り目』

橘ノ圓…『噺家の生き様』

松乃家扇鶴…「音曲」

桂小南治…『菜刀息子』


以前勤めていた会社でアルバイトをしていた女性2人(30代後半・20代中盤)が、
「一度寄席に行ってみたい」
と言うので、末廣亭に案内することを約束をしたのが今週の火曜日。
そして予想通り、当日の朝になって1人が、
「風邪気味なのでパスさせて下さい」
するともう1人も、
「スゴイ咳が出て、迷惑かけるといけないから…」
なんでコイツら同時に風邪をひくんだ???
それなら広小路亭に行こうと思い出演者を確認すると、神田松鯉先生がお休みで“代演キング”の三遊亭KEU師匠が出演とのこと
で、結局広小路亭・末廣亭はパスして、小南治師匠が昼の主任を務める池袋へ。

到着して京太・ゆめ子先生をモニターで拝見した後、客席へ。
やっぱり土曜だけあって8割の入りです。

・金太郎師匠…マクラで酒の上戸の話を振ったので、「あぁ、助六師匠と遊三師匠は別の噺をかけたんだな」と推測。
久しぶりに「代り目」のサゲまで聴くことができました。
それにしても「元帳見られた」から本来のサゲまでは5分あれば出来ると思うのですが、何で皆さん「元帳」で切っちゃうんでしょうかね?

・圓師匠…3代目金馬師の臨終の際の話。おかみさんとのやり取りが笑いと涙なしでは聴けない楽しい一席でした。

・扇鶴先生…この方の肩書きは「俗曲師」ではなく『音曲師』なんですね。
今まで「俗曲」と書いてきましたが、そういえば「松乃家扇鶴」の前は『音曲扇鶴』だったそうで、そのうちに直しておきます。イヤーン

・小南治師匠…師匠(2代目桂小南師)形見の羽織・着物・袴で登場。
「師匠選びのポイントはぁ~、芸の良し悪しじゃなくぅ~、体型が似てるかどうかでぇ~・・・」
確かに金太郎師匠や南なん師匠では小南師の形見の着物はキツイでしょうな!
で、今回は『菜刀息子(ながたんむすこ)』という、非常に珍しい噺。
小南師が上方の物を江戸に移したそうですが、やかましい親父と気の優しい息子。父に頼まれた包丁を間違って買ってきたため怒鳴られた息子が姿を消してしまう。
1日経っても、3日経っても帰ってこない。とうとう1年が過ぎ、両親は死んだものと思って浅草の観音様にお参りに行くと、境内の裏手に乞食の集団がいる。
母親が乞食に金を与えていると、その中に息子の姿が!
という粗筋なのですが、月日の経過を表すのに鳴り物が入り、それに合わせて小南治師匠がその時間・季節に合った“売り声”を披露しました。
“豆腐や”“納豆売り”などの売り声の中に“定斎屋”があり、これは宮田章司先生で1回だけ聞いたことがありますが、おそらく小南治師匠も章司先生から教わったのではないかと思える売り声でした。
噺の内容もさることながら、場面場面を売り声と仕草で表す小南治師匠の見事な芸に感服した一席で、益々小南治師匠が大好きになりました!

コメント
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